循環取引について。

リンク・フリーです。


さて、今回の記事は、循環取引について書きます。


先日の記事で、

（株）アイ・ピー・ジー・アイの倒産（民事再生法適用申請）について書きましたが、

どうも、ここは「循環取引」をしていたようです。


２２年度の売上は６０億円程度と、表向きにはなっていたのですが、

この循環取引の分を差し引くと、

実際のところは、４５億円程度の売り上げだったようです。


この循環取引に手を出すきっかけは、

通貨オプションという取引で大損するようなことになって、

資金繰りが悪化したことが、背景の一つにあった・・・


実は、このオプション取引の内容をよく理解されていないまま、

手を出した・・・



循環取引は、数年前に、「加ト吉」がこれをしていたことで、

マスコミに大騒ぎされたので、ご記憶の方も多いことと思います。


実は、真吾オジサンは、大震災後なので、

この循環取引に手を出さざるを得ない企業が、

－比較的規模の大きい会社で－

増えてくるに違いないと思っております。


この循環取引というのは、実は発見されにくい粉飾なのです。

ここのところを、ぜひ、ご記憶のほど。


ある取引先の企業の決算を、簡単に信頼しては駄目ですよ。


こういう粉飾決算などを、「世間ではよくあること」くらいに思って、

債権の回収を、なあなあにしておくと、

御社も一蓮托生になってしまい、

結果的に、御社の別の取引先・債権者に迷惑をかけかねませんのでね。　＾＾；


同業他社と比べて、極端に、不自然な数字が出ているようでしたら、

まずは疑ってみるくらいの方が、当面は無難な気さえしますよ。



「あそこは、大きい会社だから、大丈夫！」

という時代でもないと思います。



大震災後の、倒産関連のキーワードとなりそうな言葉が、

多く思いつくのですが、

この「循環取引」も、勿論、その中の一つの言葉です。


大きいお金を動かされておられる会社は、よくよくご注意のほど。



この手に被害に遭わないために、真吾オジサンがおススメする本は、

「税務経理協会」さんの

「最近の粉飾　－その実態と発見法－」という本です。


こういう本の一冊にでも目を通されておられるだけでも、

この手の被害の予防に、間違いなく役立つと思われます。


営業マン・審査をされる方には、この本をおススメしますよ。　＾＾




 宝石メモ・ブログ　（株）アイ・ピー・ジー・アイの倒産（民事再生法適用申請）について。


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