今様のことを語る人について。

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このブログをご覧の貴方様の周りにも

流行のことについて矢鱈に詳しい人がおられることでしょう？


呆れるほどに芸能ニュースのことに通じている人とかね。


こういう風もそれはそれでいいと思います。

こういう風のほうが本当はいいのかもしれませんね。



こういうことについても、

徒然草に書いてあるところがありました。



私などは以下に引用するような風に思える人のほうが

どうも好きですね。

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第七十八段


①今様（いまやう）の事どもの珍しきを、言ひ広め

②もてなすこそ、

またうけられね。

③世にこと古りたるまで知らぬ人は、

心にくし。


④いまさらの人などのある時、

⑤こゝもとに言ひつけたることぐさ、物の名など、

心得たるどち、

⑥片端（かたはし）言ひ交し、目見合はせ、笑ひなどして、

⑦心知らぬ人に心得ずと思はする事、

世慣れず、

⑧よからぬ人の必ずある事なり。

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①　いまどきの珍らしい、いくつかの事実を。

②　もてはやす。

③　世間で言い古されてしまうまで。

④　いま新しく来た人。　新米の人。

⑤　こちら側の仲間うちで言い慣れている話題や、ある物の名などを。

⑥　その意味のよくわかっている仲間同士が、

　　　その一部分だけを互いに言い合い、顔を見合わせて。

⑦　その意味の分からない人に、わけのわからぬ、変な思いをさせる事は。

⑧　教養がなく、立派でない人にきっとあることなのだ。



このように書かれてありました。



そうだなぁ～って思いますね。



私などは、芸能ニュースに呆れるほどに通じている人よりも、

どこそこに新しいお店ができたとかに通じている人よりも、

そういうことには全くダメな人にもかかわらず、

矢鱈に万葉集に通じているとか、

世間話をしている最中に、

与謝蕪村の俳句などを織り交ぜて話をするような人のほうが

本当は好きですね。



真吾オジサン「最近は菜の花がきれいですよ」

Aさん　「では、月は東で、日は西だな」


こういうことを言い出す人のほうがどうも好きですね。　＾＾



書くまでもないことでしょうけれど、一応ね。　＾＾


菜の花や月は東に日は西に　与謝蕪村


こういうことですね。



「皆まで言うな」

でお互いにすむ関係ならここまで言わないほうが

味があっていいのでしょうけれど、

理解に苦しんでいる人には、

ちゃんとこう伝えないとダメですよね。



まあ何にしましても、最近では、本当にこういう方がいらっしゃらないので、

本音では、「どうも、つまらないな…」

という気持ちになることが多いですね。



まあ、万葉集・与謝蕪村などは言わない人でも、

流行していることを追いかけ続けることもなく、

そういうことにはマイペースな人というのも、

私などはそう嫌いにはなれない人ではありますね。


確かに、「心にくし」という気にはなりますね。



こういう人のほうが、本当の意味で、

面白い人が多いと思いますね。