従業員商法について。

さて、今回の記事は「従業員商法」について書きます。


今日の記事は、宝石のお話というより、呉服のお話しになるでしょうね。

今回の記事は、結果的に、業者さんにも参考になるかもしれませんが、

消費者向けに書きます。


この「従業員商法」という言葉をはじめて聞かれた方も多いことでしょうね。

呉服の世界で、かなり横行している商法なのです。

※　実は、宝石の世界でも似たようなことをしているところがあるのです。


以前、このブログの記事で、ご紹介をさせていただいた

「呉服過量販売被害救済の手引き」に「従業員商法」について、

２１ページに、こう書いてあります。

引用させて頂きますね。



１、呉服過量販売の典型的手口　「従業員商法」


悪徳呉服業者は、来店する顧客に従業員になることを勧めて、

就職した従業員に着物等の購入を強要したり、

既存の従業員に制服としての着物の購入や

ノルマを達成させるための着物等の購入を

強要したりすることがあります。

このような「従業員商法」「ノルマ商法」「制服商法」は悪徳呉服業者では、

日常茶飯事のようです。



と書いてあります。　　＾＾；



このブログをご覧の消費者の方々が、

この手の話に見切りが付けることができるように、

もう少し、具体的に書きましょうね。



よく、新聞のチラシに、呉服の従業員を募集しているでしょう。

で、その求人情報を、無垢な？消費者が見て、

「私でもできるかな？」という気持ちになって、お願いに行くわけです。


ところが・・・　　


実は、厳しいノルマがあって、

展示会のたびに、着物を購入することになると・・・　　＾＾；


ある悪徳呉服業者は、顧客の勧誘をするようさせておりました。

「今回の展示会では、１５人のお客さんを連れてくること」とか、

「２００万円売り上げる」とかを、

支店長から、しつこく何度も、言われ続けられたりするのです。

勿論、そんな会社ですから、ノルマが達成できないと

給料を減らされたりするわけです。


その上、支店長から「展示会では必ず着物を着てくるように。」と言われるのです。

この着物を、会社が用意してくれるのならいいのでしょうが、

そうなってはいないのです。

結局、自前で用意することになるのです。


しかし、いつも同じ呉服を着ているわけにはいきませんよね。　　＾＾；

で、余計に買うことになると・・・


顧客の勧誘の問題も多くて、

なかなか今どき呉服を買いたい人を探せるものではないのです。

しかし、厳しいノルマがあるのです。

そこで、親戚・知人にお願いをするようになる訳です。


このあたりで、見切りをつければ、傷口も浅くてすむのでしょうが、

御自身の呉服をクレジットで買っていると、

「ノルマを達成できないと、クレジットの支払いができない・・・」と

なってしまったりするわけです。

悪循環ですよね。


これで、すっかり、ブルーになって、人によっては、

精神科に通院することもあるそうなのです。



と、このようなものなのです。



今時分、呉服の会社が求人をしていること自体が不思議なことなのです。

貴方の周りで、何人の人が呉服を着ていますか？

街を歩いていて、呉服を着ている人に何人出会いますか？


ですから、そもそも求人があることが

不思議なことなのだと思いましょうね。　＾＾


真っ当な会社の可能性も論理的には、勿論ありますが、

まあ、淡い期待はお持ちになられないことです。　　＾＾；



実は、法律的にも、「従業員」ということになると、

消費者とは、単純に言えない問題もあって、

話が複雑になることもついでに知っておきましょうね。



このブログをご覧の貴方、

呉服も、宝石も好きな利口な消費者になりましょうね。　　＾＾

こういう利口な消費者になって頂けるよう、今日の記事も書きました。

貴方の人の良さに付け込まれないよう、

この記事のことをよく覚えていて下さいね。

覚えていて、損はないと思いますよ。

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