戦争とダイヤモンドについて。

さて、今回の記事は、戦争とダイヤモンドについて書きます。


このダイヤモンドというものは、美しく堅固なものであるのですが、

そうであるがゆえに、結果的に罪作りな面があるのです。


ダイヤモンドが戦争を遂行するための資金源・軍資金となったり、

それどころか、ダイヤモンド欲しさに戦争を起こすことさえあるのです。


アフリカのアンゴラでは、１９７５年から内戦となったのですが、

何と２０年以上も戦闘が続いたのでした。


他国の肩入れもあったのですが、

これほどまでに内戦が長引かせることができたのは、

ダイヤモンドと石油の存在だったのだそうです。


アンゴラのダイヤモンドは、品質が良いものが多かったのです。


こうしたダイヤモンドは、闇ルートで国際社会に流れていったのだそうです。


アフリカでは、シエラレオネもこのようなことになっておりました。

こちらは、映画・「ブラッド・ダイヤモンド」で取り扱われた問題です。


このシエラレオネの隣国のリベリアは、

闇ルートのダイヤモンドをロンダリングする国として有名です。

この国で産出するダイヤモンドの量を大幅に上回る量が、

ここから出ているらしいのです。



また、ダイヤモンドは工具としても使われます。

戦争遂行のためには、大量のダイヤモンドが必要なのです。

兵器の製造に、大量のダイヤモンドが必要になるのです。


第２次世界大戦では、日本もアメリカもダイヤモンドを欲しがったのです。

日本では、国民が政府にダイヤモンドの供出をしました。

いわゆる「日銀ダイヤモンド」です。


アメリカでは、人口のダイヤモンドの研究がされていたのですが、

この動機の一つは、戦争のためだったのだそうです。


濁世のこととはいえ、残念なことです。


ダイヤモンドの美しさに心遊ばせることは楽しいことです。

しかし、一方では、こうした影の面も知っておきたいものです。

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