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さて、今回の記事は、東日本の宝石業界の方々を励ますつもりで、

この記事を書きます。



一つのお話を紹介させて頂きます。

将棋の世界の、谷川浩司元名人のお話です。

谷川元名人は、神戸の方で、阪神大震災に被災された方です。

谷川元名人は、「集中力」(角川oneテーマ21)という本を

上梓されておられるのですが、

この本の59ページにこのように書かれてあります。

引用させて頂きますね。

 

 

 



夜明け前の闇に射す光を見いだす集中力


大山先生の病気と私の体験を一緒にしてよいかどうかわからないが、

阪神・淡路大震災の直後には、不思議に対局に集中できた。

震災直後に神戸を脱出して大阪のホテルに十日間ほど滞在し、

そのあと、名古屋の妻の実家に行ったのだが、

これからどう生活したらよいか、

倒壊した実家をどのように再建するかなど、

いろいろ頭を痛めていた。

しかし、対局中は、そういう心配事をある程度忘れることができ、

大変なことを「なんとかなるのじゃないか」と楽観的に考えられたのである。

あの大地震でも、生命をとられなかったのだ。

将棋で負けたところで生命をとられるわけではない。

そう思えば何でもできる気がした。

負けることさえ、まるで怖いことではなくなっていた。

難しい手を指されても、対応するのが楽しく、苦しい局面でさえ

「そうか、そんな手もあるのか!」と思い、

将棋の奥深さに触れたようでうれしかったのである。



もちろん、勝負の時に心配事や悩みを抱えていると集中できないものだが、

本当に大きな出来事に襲われたりすると、

逆に勝負に集中できるという気がした。



数年前、札幌での日本シリーズの対局で、主催者のJTの方から

「谷川さん、朝がこない夜はないです」といわれたことがある。

よく聞く言葉だが、さらに続けて

「夜明け前というのは、実は一番暗いのです」

といわれたのが非常に心に響いた。


その頃、羽生さんとの対局でよく負けていて、一番暗い時期だった。

「今の心の闇が深ければ深いほど、明るくなるのもじきだ。

 努力を続けていれば花も咲くはずだ」と、一筋の光を見いだせたのである。


苦しい時こそ、自分の打ち込んできたものに集中する力によって、

逆境を乗り越えていくことができるのだ。

 

 


と書いてあります。


真吾オジサンは、この阪神・淡路大震災の経験で、

谷川元名人は、「肝が据わった」のではないかと思うのです。



宝石業界は華美な世界ですので、浮ついたことも多いものです。

しかし、今回の大震災で変わることもあると思います。


華美な世界であることは、震災後でも変わることはないでしょうが、

「肝の据わった」華美な世界というのは、

「浮ついただけ」の華美な世界とは、似て非なるもののように思います。



宝石業界の方々は、谷川元名人をお手本にしましょうね。


こうした困難を乗り越えられた谷川元名人は、今でも、

年下の多くの天才棋士に囲まれながらも、

A級という上から数えて10番以内の位置で、

長年に渡りご活躍を続けておられます。


「肝の据わった」人間は、一味違ういい例だと思います。





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