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リンク・フリーです。


さて今回は下請について書きます。

この下請は日本で生まれた独特の制度なのだそうです。


これについてあれこれと書きます。

ただ、これを書きだしますと到底数回の記事で終わるものでもないのです。 ^^:


何回これについて書くのか分からないのですが、

まあ、兎も角、書くこととしましょうね。


(株)商事法務さんが「下請取引の法務」という本を発行されておられます。

この本も勉強になる本ですよ。 ^^


新聞の記事に飽き足りなくなられた方は、まあ御覧になられるといいと思いますね。


濁世の日本でどういうことが起こっているのか、

マスコミの公表することでは知り得ないようなことも

多くご覧いただけるとは思いますからね。 ^^



実際の平成濁世では、法律なんてどこ吹く風のようなことも

本当に多いようにも思うのですが、

兎も角、法律上はこうなってはいるのだということを知っておくことは

決して無駄にはならないようにも思いますけれどね。



この本の「第2章 下請制度の歴史」というのがありました。


これは知っておいていいことのように思いますよ。 ^^






第2章  下請制度の歴史


一、「下請」の沿革


江戸時代の若干の使用例をみると、

「下請」という言葉は、土木建築業や

繊維業関係で使われている例がみられる。

前者は、工事をするための人手を集めることに主眼があり、

牧健二氏によると

「請負と称した請負契約は、

 普請を始とし労力を要する仕事に就て行われた」とある。

後者は、例えば、呉服店が独自の染物をつくらせるために

専属的な染屋をかかえたり、問屋が原材料をあたえて絹織物をつくらせたり、

足袋問屋が裁断をした原材料を渡して縫製をさせたりするといったものである。


これらの形態は明治以降にも引き継がれてくるのであるが、

上記のところから下請については

二つの理念型をみることができる。

第1は、労働集約型であって、単純労働的な仕事に

人々を集めてきて取り仕切るところに主眼がある。

この場合、元請人と下請人はある意味で同業者である。

しかも、下請人はさらに再下請人を多数かかえており、

需要に応じて、組織がつくられたり、解消されたりする。

第2のタイプは、異業種型・分業型である。

このタイプの下請人はしばしば職人であって、特殊な能力をもっている。

したがって、再下請が多用されることはあまりなく、

取引には継続性がある。



もちろん、この分類は理念型であるから、

現実には第1のタイプと第2のタイプはまざりあう。

例えば、建築工事のための下請は第1のタイプの色彩が強いが、

それでも、大工・鳶・石工というように専門的な分化も存在する。

他方、着物をつくるために白生地に、染色したり模様を画いたりするためには、

職人の技術が重要である。

その点で、この類型の下請は第2のタイプのウェイトが強いが、

そこには程度問題がある。

代替性がきく範囲が広ければ、その限りで第1のタイプの性格も発揮し得る。

足袋を縫う下請になると内職的なイメージもでてきて、

さらに労働集約的になる。


(略)


明治期の近代化の時期を経て大正から昭和初期の時代に至ると、

土木建築のほか造船関係や港湾関係等で

労働集約型の産業が盛んになり、それとともに特殊な技能を持っている人々や、

特別な機械を有する下請企業も増加してきた。


他方では、江戸期には存在しなかった機械工業が出現し、

繊維産業の工業化とともに、機械型・工場型の下請企業が登場してきた。

こうした下請制度は、日本の近代工業化とともに

機能する場を広げてきたと思われる。



しかし、昭和の始めころから、日本の企業は

国家の主導によって編成が行われはじめた。

はやくも1918年には、第1次大戦中のドイツ経済法の影響をうけ、

軍需工場動員法が制定されたし、

第2次大戦の直前である1938年には国家総動員法が成立した。

とはいえ、国内取引の全面にわたって、

国家統制が早い時期から行われていたわけではない。

総動員体制が全面的に行われたのは太平洋戦争がはじまった後である。

しかし、これにより、親企業と下請企業の下請関係は、

あらためて再編成されたばかりでなく、

国家的経済組織の一分肢となったため、

自由な契約によって形成しうる私的な下請取引関係は、

ある意味でほとんど消滅したのである。






こういうことだそうですよ。 ^^


勉強になったでしょう? ^^



あまり詳しくないのであれこれと書かない方がいいのかもしれませんが、

呉服の世界って、今でも・・・?



「あそこの着物は、本当は~先生が全部仕事をしているのではないのです。

 実はあの先生はオーケストラの指揮者のようなもんなのです。」

こんな話を聞いたことはあるのですが・・・  ^^:



今回の記事はここまで。 ^^



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