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さて今回の記事は
総合商社について書きます。
日常生活をしておりますと、この総合商社って
まあさほど直接的には関係はないですよね。
本当は間接的には結構関係あるはずなのですが、
どうもどこかピンとこないですよね。 ^^;
自動車メーカーとか、銀行とかの仕事でしたら、
誰しも「まあ、~のような仕事をしているのだろうな」
とか、勘繰りの一つも入れることは出来ますが、
総合商社は、そういう意味ではイメージが湧き難い存在ですよね。 ^^;
「どういう仕事をしとるんよ・・・?」
こうなりますよね。 ^^;
この総合商社のことを書いた本を、以前古本屋で見つけてきたことがあります。
本当に古い本で、
朝日新聞経済部編者の「総合商社」という文庫本で、
朝日文庫から出ております。
1985年10月20日初版となっております。
この本にこう書いてあるところがありました。
浸透と支配
金融・組織で圧迫/中小企業の足もとをすくう
互いに競争し合っている多くの企業のうち、
何らかの原因である企業の業績が悪化し、弱体化する。
だがその企業は、一次の危機をしのげば、
まだ立ち直る見込みがありそうに見える・・・
すると、商社の手がすかさず伸びてくる。
その企業を救いあげ、そのうち実質的に自分の支配下に組み込んでしまう。
まるで海中で貝がタコにからめとられるような光景だ。
”タコの腕”は、資金繰りに苦しむ企業への融資であり、
株式の一部買取であり、役員派遣であり、
債務保証である。
そのいくつかの例を拾うと-。
▽その1
大手スーパーチェーンのSストアは総合商社のA社から
店舗の建設資金として200億円借りた。
その代わりに、とA社がつけた条件は、
Sストアの仕入れ商品のうちA社を通じて買う分を
年々増やしてゆき、最終的には2割にまで高める、ということだった。
▽その2
洋服洋品小売りの~(本社東京)は、
大手B商社から借金をした”代償”として、
B社が海外から輸入する服地を使用するように求められた。
ところがB社の輸入服地は~の規格、製法に合わない。
するとB社は、引き続き従来通りの問屋から仕入れてもよいが、
一応B社を経由した形にしてマージンを払ってくれ、
と言いだした。
~もそうするほかなかった。
▽ その3
M食品(本社大阪)の内紛に乗じたのは大手C商社だ。
経営者一族の間で抗争が発生、
社長派がC社に工作をして、反対派の持つ株式をうまく買い上げてもらった。
それで内紛はおさまったが、以後仕入れの半分を恒久的に
「C社経由」としてマージンを払わされる羽目に陥った。
▽ その4
D商社は、経営不振のM社の依頼で株を取得し、役員を派遣した。
経営がすっかり立ち直ったあとも経営の細部にまで口を出し、
さらにその企業の製品輸出は全部その商社経由に切り替えさせた。
▽ その5
E商社は委託加工メーカーP社に設備増強をしきりに勧め、
資金の一部について債務保証までしてやって、
いわば無理強いしながら、不況期に突入するとたちまち
そのメーカーへの委託数量を削減して困らせた。
メーカーの経営が悪化すると、
いったん再建への協力を約束したのに、
突然取引停止を通告し、
事業所施設などを売却せざるをえなくさせた。
これらの実話からは、産業界の低地(中小企業分野)に水がじわじわ
流れ込むように浸透し、いったん手に入れたら簡単には手放さず、
かと思うと、情勢悪しとみれば逃げ足も早い
-こんな商社像の一面が浮かび上がってくる。
商社にしてみれば
「(株を持ってくれ、融資してくれと)頼まれたから出動したのだ。
うちは慈善事業をやっているわけじゃない。
取引である以上、見返りがあって当然」(ある大手商社幹部)
というわけだ。
中小企業経営者でもある~代議士(自民党)は、
子供の頃の出来事が忘れられない。
近所の人が蛇の目のカサの渋紙に糸をそう入して
長持ちさせる方法を考案した。
ところが、その新案が商社に泥棒同然に巻き上げられ、
その人には一銭もはいらなかった例を見た。
「いまも同じだ。血も涙もない。あくどいことをやるね。
資金と頭能力を総動員して(中小企業などを)痛めつける」と
憤慨する。
「でっぷり太った悪徳商人があわれな父娘をほんろうする、
とでもいえるような図が今日でも生きている」
とまで言い切るのだ。
(略)
このようなことが書かれてありました。
今は昔・・・なのかなぁ・・・?
信用調査会社が公表されたものを見ますとね、
ある中期小企業の大株主に商社が名を入っている例って多いんですよ。
今でもそうですね。
で、そういう企業の仕入れ、販売先の名前の書いてあるところに、
その大株主の商社名も出ているわけですね。
こういう関係、善意的に受け取れば、
支援をしているということになりますし、
悪く受け取りますと、支配・浸透していると・・・ ^^;
でも、商社に依存し過ぎないようにすることも大切でしょうね。
倒産した会社の取引先、川下・川上の場合でも
よく商社がいるんですよ。
決して珍しいことではないのです、これは。
「うちには商社さんがついていてくれるので、
いざとなれば、助けてもくれるだろう・・・」
と淡い期待は持たない方がいいように思いますね。
「商社なんて必要ない!」
なんてことを書こうとしているのではないのです。 ^^
商社さんともビジネスライクな関係を粛々と続ける・・・
こういう関係がいいように思いますね。 ^^
極度の依存体質、それによる慣れ合い・甘え・被害妄想のようなことは
思われない方がいいように思いますね。
あくまでビジネスライクに、ビジネスライクに・・・
と割り切ることですよね。
先ほど引用したことに賛否もあることでしょうけれど、
こういうものなのだととある程度は割り切ることも大切だと思いますね。
真吾オジサンが、仮にこ商社マンだったとしても、
先ほど引用したことくらいの事はするようにも思いますからね。
▽ その4 その5 と蛇の目のカサの例の場合には、
これは商社の方が多少やり過ぎの面があるようには思いますが、
他のはこのくらいのことは要求されるのも無理はないように思いますね。
こういう関係が嫌なら、最初から商社さんとは
距離を置くようにしてお付き合いすることですよね。
宝石メモ・ブログ カテゴリ【仕事一般】(タイトル名も分かります)
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さて今回の記事は
総合商社について書きます。
日常生活をしておりますと、この総合商社って
まあさほど直接的には関係はないですよね。
本当は間接的には結構関係あるはずなのですが、
どうもどこかピンとこないですよね。 ^^;
自動車メーカーとか、銀行とかの仕事でしたら、
誰しも「まあ、~のような仕事をしているのだろうな」
とか、勘繰りの一つも入れることは出来ますが、
総合商社は、そういう意味ではイメージが湧き難い存在ですよね。 ^^;
「どういう仕事をしとるんよ・・・?」
こうなりますよね。 ^^;
この総合商社のことを書いた本を、以前古本屋で見つけてきたことがあります。
本当に古い本で、
朝日新聞経済部編者の「総合商社」という文庫本で、
朝日文庫から出ております。
1985年10月20日初版となっております。
この本にこう書いてあるところがありました。
浸透と支配
金融・組織で圧迫/中小企業の足もとをすくう
互いに競争し合っている多くの企業のうち、
何らかの原因である企業の業績が悪化し、弱体化する。
だがその企業は、一次の危機をしのげば、
まだ立ち直る見込みがありそうに見える・・・
すると、商社の手がすかさず伸びてくる。
その企業を救いあげ、そのうち実質的に自分の支配下に組み込んでしまう。
まるで海中で貝がタコにからめとられるような光景だ。
”タコの腕”は、資金繰りに苦しむ企業への融資であり、
株式の一部買取であり、役員派遣であり、
債務保証である。
そのいくつかの例を拾うと-。
▽その1
大手スーパーチェーンのSストアは総合商社のA社から
店舗の建設資金として200億円借りた。
その代わりに、とA社がつけた条件は、
Sストアの仕入れ商品のうちA社を通じて買う分を
年々増やしてゆき、最終的には2割にまで高める、ということだった。
▽その2
洋服洋品小売りの~(本社東京)は、
大手B商社から借金をした”代償”として、
B社が海外から輸入する服地を使用するように求められた。
ところがB社の輸入服地は~の規格、製法に合わない。
するとB社は、引き続き従来通りの問屋から仕入れてもよいが、
一応B社を経由した形にしてマージンを払ってくれ、
と言いだした。
~もそうするほかなかった。
▽ その3
M食品(本社大阪)の内紛に乗じたのは大手C商社だ。
経営者一族の間で抗争が発生、
社長派がC社に工作をして、反対派の持つ株式をうまく買い上げてもらった。
それで内紛はおさまったが、以後仕入れの半分を恒久的に
「C社経由」としてマージンを払わされる羽目に陥った。
▽ その4
D商社は、経営不振のM社の依頼で株を取得し、役員を派遣した。
経営がすっかり立ち直ったあとも経営の細部にまで口を出し、
さらにその企業の製品輸出は全部その商社経由に切り替えさせた。
▽ その5
E商社は委託加工メーカーP社に設備増強をしきりに勧め、
資金の一部について債務保証までしてやって、
いわば無理強いしながら、不況期に突入するとたちまち
そのメーカーへの委託数量を削減して困らせた。
メーカーの経営が悪化すると、
いったん再建への協力を約束したのに、
突然取引停止を通告し、
事業所施設などを売却せざるをえなくさせた。
これらの実話からは、産業界の低地(中小企業分野)に水がじわじわ
流れ込むように浸透し、いったん手に入れたら簡単には手放さず、
かと思うと、情勢悪しとみれば逃げ足も早い
-こんな商社像の一面が浮かび上がってくる。
商社にしてみれば
「(株を持ってくれ、融資してくれと)頼まれたから出動したのだ。
うちは慈善事業をやっているわけじゃない。
取引である以上、見返りがあって当然」(ある大手商社幹部)
というわけだ。
中小企業経営者でもある~代議士(自民党)は、
子供の頃の出来事が忘れられない。
近所の人が蛇の目のカサの渋紙に糸をそう入して
長持ちさせる方法を考案した。
ところが、その新案が商社に泥棒同然に巻き上げられ、
その人には一銭もはいらなかった例を見た。
「いまも同じだ。血も涙もない。あくどいことをやるね。
資金と頭能力を総動員して(中小企業などを)痛めつける」と
憤慨する。
「でっぷり太った悪徳商人があわれな父娘をほんろうする、
とでもいえるような図が今日でも生きている」
とまで言い切るのだ。
(略)
このようなことが書かれてありました。
今は昔・・・なのかなぁ・・・?
信用調査会社が公表されたものを見ますとね、
ある中期小企業の大株主に商社が名を入っている例って多いんですよ。
今でもそうですね。
で、そういう企業の仕入れ、販売先の名前の書いてあるところに、
その大株主の商社名も出ているわけですね。
こういう関係、善意的に受け取れば、
支援をしているということになりますし、
悪く受け取りますと、支配・浸透していると・・・ ^^;
でも、商社に依存し過ぎないようにすることも大切でしょうね。
倒産した会社の取引先、川下・川上の場合でも
よく商社がいるんですよ。
決して珍しいことではないのです、これは。
「うちには商社さんがついていてくれるので、
いざとなれば、助けてもくれるだろう・・・」
と淡い期待は持たない方がいいように思いますね。
「商社なんて必要ない!」
なんてことを書こうとしているのではないのです。 ^^
商社さんともビジネスライクな関係を粛々と続ける・・・
こういう関係がいいように思いますね。 ^^
極度の依存体質、それによる慣れ合い・甘え・被害妄想のようなことは
思われない方がいいように思いますね。
あくまでビジネスライクに、ビジネスライクに・・・
と割り切ることですよね。
先ほど引用したことに賛否もあることでしょうけれど、
こういうものなのだととある程度は割り切ることも大切だと思いますね。
真吾オジサンが、仮にこ商社マンだったとしても、
先ほど引用したことくらいの事はするようにも思いますからね。
▽ その4 その5 と蛇の目のカサの例の場合には、
これは商社の方が多少やり過ぎの面があるようには思いますが、
他のはこのくらいのことは要求されるのも無理はないように思いますね。
こういう関係が嫌なら、最初から商社さんとは
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