「売り手市場」の経験で「買い手市場」を乗り切ろうとすることについて。

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宝石の業界ってね、正直なところ、

未だに売り手市場の論理が強い業界だと思うんですよ。


なので、苦戦・じり貧になっているような面はあると思いますね。



先日の記事にも書きましたが、

日経ビジネス人文庫に「鈴木敏文の『統計心理学』」という本があります。


この本にこう書いてあるところがあります。

---

（略）


しかし、今は”買い手市場の時代”です。

生活環境が非常に豊かになった結果、

今のお客は商品やサービスの”質”に価値を認めなければ買わなくなった。

私はよくこんな例え話をします。

テーブルにいろいろな料理が並んでいる。

お腹が空いているときは、全部食べられるから、

あまり好きでないものから食べて最後に好物を取っておこうと

考えることもできる。

これに対し、お腹が一杯のときは好きなものや

目新しいものだけを選んで食べようとする。

今は本当にいいもの、新しい価値を提供できるものしか売れない。

そうなると、一番重要なのは、

いかにお客の目線でものを考えることができるかどうかです。

なのに、お客の本当のニーズを汲み取っていないのだから

売れなくて当然です。



ニーズに対応しなければと頭では理解し、

時代が変わった、新しい時代になったと口では言いながら、

やっていることは過去のやり方の繰り返し。

売り手市場の経験をもとに今の買い手市場を乗り切ろうとするところに

そもそも無理がある。


（略）

---

こう書いてあるのですが、

これ、宝石の業者さんは、毎日・毎朝にお経のように

声に出して読まれるのがいいようにさえ思いますね。　＾＾：

某宗教団体の朝の勤行のようにするわけですね。　＾＾：



「宝石の業界は今までの通りでいいのだ・・・」

こう思っている業者さんもいるのでしょうけれど、

多分、大概の業者さんは、

「このままでは・・・」

でしょう？



でも、いざ改善をしようとすると、

面白いことにことごとく反対するようなことをする・・・

本人も周囲も反対・反対になってしまう・・・　　＾＾：


この構図が繰り返される・・・


こうでしょう、本当のところはね。　＾＾：



もう、もともと無理な論理でどうにかしよう、どうにかしよう・・・

ではないように思いますね。



宝石の業界でも、多くの消費者は

もうお腹がいっぱいになっているという現状に

思いを致さないとダメですよね。



もう、お腹がいっぱいになっているのに、

無理やり口の中に食い物をどうにかして押し込もうとばかりしている

ように思いますね。　　＾＾：


過量販売問題って、こういうことだと思うんですよ。



製品でも、販売方法でも、一新が必要に思いますね。

世代交代も必要なように思いますね。



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