宝石業界は、この大震災を充電のときと思いましょう。

今回の大震災で、宝石業界は大変な困難なときを、

当面は、迎えることことになると思います。


正直なところ、販売の現場では、暇な時間が、

今まで以上に増えることになると思います。


しかし、この暇な時間を無為に過ごしていては

駄目だと思います。


スポーツでも試合の前に驚くほどの修練をして、試合を迎えるように、

宝石の業者さんも、力瘤をつけるかのように、

時間を過ごさないとならないと思います。


そして、時を待つ必要があります。


「風車　風が吹くまで　昼寝かな」という句があったと思うのですが、

横着者のただの昼寝と、英気を養う昼寝とでは、

同じ昼寝でも意味が異なります。


当面の仕事に追われて、出来なかったことを出来得る時間が出来たのだ、

と思うようにしましょうね。


最新の宝石の本を多く読むのもいいでしょうし、

新たな仕入れ先を探してみることでもいいと思います。

新たな販路を、どうすれば開拓できるかを工夫してみるのもいいでしょう。


接客技術の向上を考えて、

人が集まっているお店に足を運んでみるのもいいと思います。


今までは、中古品の宝石を扱わないことに決めていて、

そうしたお店のことを見ることもなかった宝石屋のオヤジさんは、

中古品の宝石を扱うことも、検討してみるのもいいと思います。


今まで信じてきた宝石業界の常識のようなものを、

一旦、白紙にして考え直してみるのもいいように思います。


どうしたら、若い方々に、高額の宝飾品に関心を持っていただけるかを

考えてみるのもいいと思います。


宝石屋のオヤジさんが、気後れして、敬遠していたであろう

若い方々が集まっているようなお店を覗いてみるのも、

一つだと思います。


こうしたことは、当面の仕事に追われて、

出来ていなかったことではないでしょうか？


こうしたことをして、風が吹くのを待ちましょうね。

大震災の後も、惰性で同じような仕事の繰り返しでは、

再興は難しいように思いますよ。

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