名義貸しについて。 その２

さて、今回の記事は、名義貸しについて書きます。


今年の１月３１日発行の「消費者法ニュース」に、

この名義貸しの一例が出ておりました。


この一例は「福山市消費生活センター」の方がお書きになられたものです。

引用させて頂きましょうね。

---

それは猛暑がようやく去った、ある秋の朝のことだった。

私の勤務する消費生活センターで

相談受付の開始とともに電話が鳴った。

若い女性の声で、市内にあるエステ店の店長と連絡が取れなくなったという。

話を聞くうちに、相談者が店長に頼まれて店で販売している商品の名義貸しや、

金融機関で借りた数百万円もの現金を渡していたことが分かってきた。


それは全国に４０を超える直営店を持つ美顔器の販売会社で、

店は当センターからも近いビルの中にあった。

美顔器の購入者が会員となって、

マッサージ等のサービスを受けられること、

定期的に開かれる展示会では、

美顔器の他にアクセサリーや洋服等の勧誘を受けることを、

以前に受けた相談で聞いていた。


この相談者も店の会員だったが、

経理上の問題で税務署の調査があるので店のお金が動かせないと、

店長から相談されたという。


名義貸しを頼まれクレジット申込書に名前を書かされた時は、

本社でキャンセル処理をする、

金融機関での借入れ時は、店の本社が処理すれば契約は消えると、

店長から説明されていた。


断り切れず応じたが、その後クレジット会社や金融機関から

請求を受けることはなかったので、

相談者は店長が約束通りに処理したものと思っていた。


クレジット会社や金融機関からの通知で、

先月から支払いが止まっていることを知った女性は

店長と連絡を取ろうとしたが、電話はすでに繋がらなかった。


会員の友達も同様の被害に遭っているが、

どうすればいいのかと相談してきたのだった。


相談者には警察に行き被害状況を説明すること、

他の説明者からも連絡して欲しいことを伝えた。


当日受けた相談だけでも五千万円近くの被害額だったが、

その後センターで４億円近くの被害を聞いている。

（略）

---

と書いてありました。



真吾オジサンは、今回の大震災後には、

こういう例が増えかねない懸念があるように思います。


マスコミ等では、「リーマン・ショック以上」に

倒産するところが出るだろうとも言っております。


真吾オジサンもそう思います。


ですから、このブログをご覧の貴方は、

決してこの名義貸しに近付いてはなりませんよ。


また、２０歳前後のお子さんのいらっしゃる方は、

この機会に、世間ではこういうことがあるのよ、

とよくよく説明をされておくことです。


仮に、警察や民事訴訟のお世話になるようなことになっても、

まず、全額は返ってこないものですからね。


高い授業料にならないよう、気をつけるに越したことはないと思います。


ついでに書いておきますと、この「消費者法ニュース」。

これは、真吾オジサンのお勧めです。

新聞の３面記事に飽き足りなくなっておられる方は、

ぜひ、定期購読されるといいと思いますよ。

割と安いですし、非常に勉強にもなりますからね。　＾＾


最新の消費者問題の判例も多く見ることができますので、

貴方のみならず、貴方の周りの方も、被害に遭いにくくなれると思いますので、

ぜひ、定期購読をされるといいと思います。



　宝石メモ・ブログ　名義貸しについて。その１


　宝石メモ・ブログ　カテゴリ【消費者問題について】（タイトル名も分かります）


 

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