個人版民事再生した人の、その後について。

さて、今回の記事は、個人版民事再生した人の、その後について書きます。


真吾オジサンは、多重債務者のことを書いた本や、

破産・倒産した企業・人のことを書いた本を、

割と読んでいる方だと、自負はしているのですが、

こうした本には、破産した・倒産したあとのことを書いてあるものが

少ないように思います。


破産・倒産して、お気の毒なことで・・・

というところまでしか、多くのものには書かれていないように思います。



では、それを真吾オジサンが書きましょうね。


いろいろなパターンと言えば、そうとも言えるパターンがあるように思うのですが、

今回の記事では、「懲りていない人」のパターンを書こうと思います。


もう、６・７年前くらいになるでしょうか、

真吾オジサンが、官報を見ていると、知っている人の名前が出ていたのです。


その知っている人は、個人版の民事再生をおりました。


その人は、５０代の女性で、あれこれとマルチ（まがい）商法を繰り返ししている人でした。


官報にその人の名前と住所が出ていたので、一応、住所録を調べてみると、

その人に間違いないことが分かりました。


「いくらマルチ（まがい）商法をしていたとはいえ、お気の毒なことで・・・」

と思っておりました。

「だから、マルチなんかをすると・・・」とも思ったものです。



その官報を見た日から、４年くらい後でしたでしょうか、

その女性が、お店で毛皮の展示会をしているときに、

知り合いと一緒に来たのです。



その女性「来てやったわよ」

真吾オジサン「！！・・・　いらっしゃませ・・・」


その女性「あら、これ素敵ね！」

販売員の女性「そうでしょう～。　どうぞ、ご着用下さい。　ほら、こんなに素敵でしょう？」

その女性「あっちのも、いいわね。」

販売員の女性「そうなんですよ、今、私もご案内させて頂こうと思っていたところなんですよ」

etc

その様子を拝見していた真吾オジサンなのですが、

その女性と販売員の女性が、離れたときに、販売員の女性の耳元で、

「あの人は、実は、個人版の民事再生をした人なんです。

　ですから、あまり勧めないよう、お願いします」

と伝えました。


販売員の女性は、ちょっと驚かれましたが、小さく頷かれました。


先ほどまで、販売員の女性が勧めていたのに、

勧めてはこないようになったので、その女性は不思議そうな顔しておりました。


その女性「これは、どんなものなの？」

販売員の女性「はい、～です。」

とだけ応えて、売り込まないように、販売員の女性はされました。


この繰り返しがありました。


それを見ていた真吾オジサンは、これで問題なしだな・・・と思っていると、

その女性が、売値で２０万円くらいの商品を手に取って、

「これ、買うわ！」

と言いだしたのです。　＾＾；


販売員の女性は、困って、真吾オジサンの顔を見ております。　＾＾；


それで、真吾オジサンは、

真吾オジサン「・・・　有難うございます。　・・・え～・・・

　　　　　　　　　お支払いの方はどのようにさせて頂きましょうか」

その女性「今、現金はないのよ」

真吾オジサン「ウチは、比較的、安くクレジットもご利用はしては頂けるのですが・・・」

その女性「・・・　実は、事情があって、クレジットが利用できないのよ・・・」

真吾オジサン「・・・　う～ん、では頭金を半分入れて頂けますでしょうか？」

その女性「・・・　半分はちょっとね・・・」

真吾オジサン「う～ん、それでは、今日は社会見学ということにしましょうね」

その女性「・・・」


真吾オジサンが、クレジットのことを言ったのは、

クレジットの審査に通らないことを承知でそう言ったのです。


いわゆる「ブラックリスト」に載っているはずですからね。


もし、クレジットで買うわと言い出しても、

「クレジットの審査が通らなかったので・・・」ということで

角をたてずに断ろうとした訳です。


真吾オジサンが、頭金を半分入れて頂けますか？と言ったのは、

真吾オジサンの経験上、こう言えば、

これまた、角が立たないで、お断りできると思ったからなのです。


本音を言えば、出せるわけはないだろう・・・と思って、そう言っているのです。


で、その女性は、その毛皮の商品を買うことをあきらめたのですが、

ところが、この女性の恐るべきところは、

その場で、今、逆上せているマルチ（まがい）商法を勧めはじめたのです。　＾＾；


少しも懲りていないのです。　＾＾；


マスコミや、本などには、破産・倒産後のことが

言われない・書かれてはいないものなのですが、

破産・倒産のその後は、こういう例も多いことを知っておいて下さいね。



お気の毒な人には違いないのですが、

そう単純なものではないことを知っておいて頂きたく思います。




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