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さて、今回の記事は、倒産前夜について書きます。
以前の記事にも書きましたが、
真吾オジサンの父は零細企業の有限会社を経営しているのです。
数年前、本当に倒産前夜だったのです。
で、真吾オジサンが、父の会社を助けようと思い、
3年ちょっとで、対外的な債務をゼロに持って行けた経験があるのです。
これは、自分で申し上げるのもなんですが、
真吾オジサンの自慢できることだと思っております。
最初のひと月で、体重が10キロ以上も落ちました。
10年以上、父の会社にいたパートのおばさんに、
こんなことまで言われるのか・・・というようなことを
言われて、去ってもいかれました。
そんな経験をした真吾オジサンですので、
倒産関連のことを書いてある本に自然に関心が引かれるのです。
「ああ、この通りだ・・・」と思った本は、今では行方不明になった
「債権者会議」という本でした。
確か、この「債権者会議」という本の著者の方は、
俳句を作られていらっしゃった方です。
真吾オジサンも、以前に道楽で俳句を拵えていたので、
どこか、そういう意味では、
真吾オジサンにとって親しみ易かったのかもしれませんね。
幸い、真吾オジサンの父の会社は、
債権者会議を開催することはなくなったのですが、
この「債権者会議」の著者のことは、
真吾オジサンには、到底、他人事とは思えなかったのです。
気が向かれた方は、ぜひ、この「債権者会議」という本を
読んであげてくださいね。
とてもいい本でしたよ。
ところで、ものの本に、
「潰れる会社の傾向10カ条」というのが書かれてありました。
これは、当たっているな・・・と真吾オジサンは思っております。
引用させて頂きましょうね。
① 資金繰りを経理担当に任せて、経営者が見ようとしなくなる。
② 優秀な人材の流出が始まる。
③ 内部で派閥ができ、内部分裂や内部抗争が始まる。
④ 腕利き営業マンや責任者が独立し始める。
⑤ 経営者が潰れた同業他社にあまり関心を持たなくなる。
⑥ 経営者のワンマンぶりが鼻につくようになる。
⑦ 経営者が誰の言うことも聞いていないように思える。
⑧ 経営改革をしている様子だが思うように進展していない。
⑨ 従業員の不平・不満があちこちから漏れ始める。
⑩ 取引先や取引銀行が離れ始め、見かけない人が横行し始める。
こんなものです。
その通りだと、真吾オジサンは、経験上思っております。
ところで、仏教で、「怨憎会苦」ということを言います。
四苦八苦の中の一つです。
真吾オジサンの持っている「仏教語大辞典」によると、
この「怨憎会苦」とは、
「うらみ、憎む人に会う苦しみ」と書かれてあります。
人ではないのですが、傾いた会社の経営者には、
見たくないような現実が山のようにあるものなのです。
そんなものなのです。
特に、数字を見たくなくなるものなのです。
これまた、そんなもののように思います。
数字を見ることが、辛すぎるのです。
その結果、現実を見ようとしなくなるものなのです。
真吾オジサンに言わせれば、上記の10カ条のうち、
①、⑤、⑥、⑦なんかは、そうだと思います。
真吾オジサンはまた、無謬性を保とうとすることは良くないことだとも
過去記事に多く書いて参りました。
この無謬性を保とうとすることは、
経営という面でも、非常に害が大きいものなのです。
経営者が、上手く経営が出来ていないことを認めたがらないのです。
沽券・見栄が邪魔をして、上手くいっていないことを、
徒に隠そうとするだけではなく、
さも、上手くいっているかのようにを言い張っているうちに、
その方が現実のようにでも思うのか、
現実を見ようとしなくなってしまうのです。
⑥、⑦なんかはそうだと思いますよ。
⑩も見落としてはならないところです。
真吾オジサンもこの経験をしました。
真吾オジサンは、まず、ここに手を入れたのです。
胡散臭い人ばかりが、父の会社に来るようになっていたのです。
こういった輩を、次々駆除していったのです。
その中には、こういう輩もおりました。
何かで鍛えているであろう、棍棒のような腕をした男が、
真吾オジサンの胸の前に、その腕を突き出して
「こうすれば、人を殺すことだってできるんだ!」
と言ったぼんくらもおりましたよ。
真吾オジサンは、過去記事に多く、マルチ(まがい)商法などのことを
多く書いて参りましたが、実は、このときの経験がベースとなっていることが多いのです。
和牛商法に逆上せている人も来ましたよ。 多くね。
L&Gも来ましたよ。
問題視されている先物の会社も来ましたよ。
悪質リースの会社だって、数知れず来ましたよ。
会社が傾くと、残念なことなのですが、なかなか全うな・人並みの会社からは
相手にされなくなるものなのです。
そういうものなのです。
しかし、会社としては、なんらかのことをしないとならないワケです。
で、終いには、このようなぼんくらと付き合い始めると・・・
こうした状態になっていた父の会社だったのですが、
3年ちょっとで、対外的な債務をゼロにできたのです。
勿論、銀行の借入だってゼロにしたのです。 ^^
このとき、真吾オジサンが心掛けていたことは、
今できることで、販売先も仕入先も、少しずつでも改善することでした。
今より、多少なりとも、いいところでしたら、それは貪欲に探しました。
今までの取引先の営業マンが、どんどんと変わっていくので、
驚いていたくらいです。
段々、以前より、取引先が、知名度もある会社に変わっていったことに
驚いたわけです。
また、これまた以前の記事にも書きましたが、
大きい会社ばかりではなく、小さくとも全うな仕事をされておられるところでしたら、
力を入れて、お陰さまで数字も取れたことも多かったです。
今苦しんでおられる零細企業の皆様、
安易な方に流れては駄目ですよ。
馬鹿げた、誇大妄想じみたことに心を奪われてはなりませんよ。
一発、大逆転のようなものに心を奪われては駄目ですよ。
今できること、改善できることを考えて、
勇気を持って、それを実行をされることです。
ただ、これだけです。
これを続けるだけのことです。
お金をかけなくても出来ることは、必ずあるはずですよ。
自分の会社の強いところを、冷静かつ貴方の会社に、
本当に愛情を注いでくれる優秀な人から聞くことです。
こうしているうちに、倒産前夜にも関わらず、
必ず光が見えてくるはずですよ。
つまらない沽券や見栄などは、こうした光が大きくなってきたら、
笑い話に過ぎなくなりますからね。
負債が次第に減っていくことが、家族の楽しみ・喜びにもなりますからね。
虚勢ではなく、新しい自分に対する、本当の自信も湧いてきますからね。
ですから、真吾オジサンの言うことを信じて、
上記のような馬鹿げた・誇大妄想じみたことを言う会社や
その営業マンの言うことなんかを信じないで下さいね。
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