読書について。

リンク・フリーです。


さて、今回の記事は、読書について書きます。


今回の記事も、新渡戸稲造にご登場して頂きましょうね。　＾＾


新渡戸稲造の「修養」に

「余が実験せる読書法」という章があるのですが、

ここからほんの一部引用させて頂きましょうね。

---

誤りたる今の勉強法



しかし、概して言えば日本人は読書力が少ない。


学生は必要上読むものもあるが、それさえも多くはない。


一般の人に至ってはほとんどないと言ってもよい。


汽車に乗っても、書物を読んでいる人は極めて少ない。


これは、英米人に比べると非常な相違である。


また学校で・・・、

大学をはじめとし高等学校、中学校までが

教科書を用いずに先生の講義を筆記する。


しかしてそれさえよく読めば、

試験及第保険つきとなっておるからであろう。


先生もまた筆記帳に載せてあるように答えなければ及第点をくれぬ。


参考書でも読んで、違った説でも答案紙上に出せば、

すぐに落第されるが普通だ。


しかし、学校で教ゆるのは短時間の間である。


いくら充分に教えたとしても高が知れておる。


ゆえに学校は学生に知識をつめ込むよりも、

学校を出てから、伸びのきく力を授ければよいのである。


さすれば学校を出てからも、各自に勉強し進歩する。


今の学校は講義の筆記でひととおりのことを教え、

それを読みさえすれば試験に及第するに差し支えなく、

別に読書して勉強する必要のない組織になっている。


すでに学校で読書せぬからして、

卒業後にも書物を読もうとせぬ。


社会に出てから、何か講義にない新しい問題に出逢うときは、

たちまち閉口して始末におえぬことができる。

---

こう書いてあります。


正にその通りですよね。

今でも同じことが言えると思いますね。



学校でのあの教え方は良くないと思いますね。


なぜなら卒業後、本当に学校で教えてもらったことをご記憶ですか？　＾＾；

自転車に乗れるようになることは、

学校で教えられて覚えた方もいらっしゃることでしょうが、

大概の方は自分で覚えたものでしょう？



何年も自転車に乗っていなくても、でも乗れるでしょう？

これは身についているからなのです。



でも、学校で教えられたことって、

忘れているでしょう？

率直に言って、あんまり役に立っていないのではないですか？



世間体とか、いい会社や役所に入るために

学校ってあるもんではないと、真吾オジサンは思いますよ。


卒業後に、

「私は偏差値の高い～大率です！」

って自慢したいために大学ってあるのでもはないと思いますよ。　＾＾；


こういう人って多いのですけれどね。　＾＾；



その為に費やした努力は認めてあげないととは思うのですが、

正直なところ、この手の人って、疲れる人が多いですよね。


執拗にそれをアピールしたがって、

それを聞かされる方は、

「ああ、また奴・あの女がはじまった・・・」

ってなりますもんね。　＾＾；



官僚の方とか、銀行員なんかに、

この手の人って、結構いますもんね。


でも、学生のうちに学べることって、

新渡戸稲造も言っているように

所詮は高が知れたものであることも知っておきたいものですよね。


どこの大学でもそうだと思いますよ。　＾＾



そのくらいのことで

「俺・私は何もかも分かっている。世間の連中とは違うんだ！」

くらいに思い上がっているようでしたら、

相当のぼんくらだと真吾オジサンなどは思いますけれどね。　＾＾


「上見て暮らすな、下見て暮せ」

で悦に入っている人に過ぎない人だと思いますね。




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