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リンク・フリーです。


さて、今回の記事も、毀誉褒貶に対する修養について書きます。


昨日の記事をまだご覧になられていらっしゃらない方は、

この機会についでにご覧くださいね。


 宝石メモ・ブログ 毀誉褒貶に対する修養について。 その1


今回は、これの続きです。






二、浮世の常と観ずる消極的方法



第二の方法は、同じく消極的であるが、

第一よりもはるかに温和で、むしろ受動的である。


これは気の強い人には難しいが、

性質の穏和な人は、とかく取りやすき方法である。


すなわち、自分の名誉を棄損する人に対し、

彼等は人の悪口を言うて、自ら快とし、

罵詈讒謗(ばりざんぼう)をもって、

飯を食う種子(たね)とするのであるから、

気にかける値がない。


世の中にあれば歩く間にも塵埃(じんあい)を被る、雨にもふられる。


善事がなくなって人の誉れを受けることもあるからは、

悪事がなくって人の謗(そし)りを受くることも浮世の習い、

人生はかくのごとくプラス、マイナスでできておる。


したがって、人の非難を受くるは、一向に意に介するに足らぬと、

極めて冷淡に無頓着の態度を取るのである。



これは豪傑肌の人にもあるが、

むしろ君子肌の温和な人に多い。



折々は濁るも水のならひぞと

思ひ流して月は澄むらん



折々はガヤガヤと騒ぎ立てる奴もあるが、

そんなことはどうでもよいと、高く自ら澄ましておる。


この態度に達することは、さほどの困難とは思わぬ。


悪口非難をしばしば受けることは、

自然にこの態度に達する練磨となり階段となるもので、

この位地に達することは我々凡夫にてもできぬことでない。





こう書いてあります。


まだ続きがあるのですが、これは別の機会に書きます。



毀誉褒貶に対して、こう思えるだけでも、

真吾オジサンに言わせれば結構大したもんだと思いますね。 ^^


なかなか人間が出来ておると真吾オジサンなどは

感心してしまいますけれどね。 ^^


ただ、新渡戸稲造に言わせると、

こう思っているうちはまだまだお尻が青いと・・・ ^^;



これは次回の記事以降で分かって頂けると思います。



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