〓 Admin 〓
リンク・フリーです。
今年から不定期更新です。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
リンク・フリーです。
さて、今回の記事も、逆境について書きます。
今回も新渡戸稲造の「修養」から引用させて頂きますね。
逆境に陥った人は、他人をうらやむことが多いですよね。
これについて新渡戸稲造が書いているのです。
ただ話が長いので、これは何度かに分けて書きますね。
二、逆境者は人の善をうらみやすい
逆境に陥った人は、他人の善を見るとただ一意にこれをうらやみ、
自分は努力もせずして、
その人のごとくになりたいと思うものである。
「言海」を見ると、うらやむとは心病(うらやみ)で、
他人のよきことを見て、
そのごとくならんことを、望み思うとある。
「やむ」とあるとおり心理上の病的現象である。
英語にいう「うらやむ」(Envy)の字は
その語源がVisionすなわち見るというのと同意なりとある。
すなわち物を横に見るということで、偏見である。
日本語のうらやむとその語源の相似ているのは面白い事実である。
同一の出来事に逢うても、
病的に見ればうらやみとなり、健全に見れば励みとなる。
例えば、自分より優れた人を見て、
その真似をなそうとするのは励みである。
学者を見て、自分も彼のごとくならんと欲して志を立て、
聖人を見て、自分も彼のごとく徳を積まんと努力する。
これは、皆健全に他人の善を見て励むのである。
これに反し、彼は別段に優れたことをせぬのに、
自分よりもうまいことをしておる。
自分はこんなに務めていながら、彼のごとくなれぬと、
人の成功をうらやましく感じ、
さらに進んでは技倆ある自分のみが、こんなになったのは、
彼が秘密に運動したのではあるまいか、
上役にへつらって、自分のことを讒訴したのではあるまいか、
とまで邪推して他を憎む者もある。
これは病的現象のだいぶ進んだので、
すなわちうらやむのである。
とかくいったん逆境に陥った人は、
今までおったレベルから人を見ることができぬ。
一段下った所から見るようになる。
先に述べたごとく、爪立って見れば見えるのであるが、
逆境に陥り、低い所に下るから、遠い高い所が目に届かなくなる。
さればこれらの人は文字通り、
堂々として表面に現われた人を見ずに、
陰になった、裏の方をのみ見て、
人の喜ぶべき善事があっても、これを喜ばんとせぬ、
かえってこれをうらやむに至る。
(略)
人の愉快は少しも自分に損でない、
むしろともに喜んで愉快を分かつべきである。
しかるに、人が楽しむのを見ると、
自分は損するかのごとく思う者が多い。
もし、これが一歩を進むれば、
人に幸なきを喜び、むしろ禍いにかかるのを
気味が善いと思うようになるであろう。
こう書いてあります。
世間って、こんなもんですよね。
今の多くの日本人でもそうだと思いますね。
「なんでああも他人の足を引っ張ることに精を出すのか・・・」
老若男女を問わず、そう思うことが本当に多いですもんね。 ^^;
特に逆境にあるわけでもない人でも、
こんなことに精を出すといいますか、
生き甲斐のように思ってそんなことをしている人が多いですもんね。
ババアなんかはそうですよね。 ^^;
本当にこういう「うらやみ」って、病的だと思いますね。
今回は取り敢えずここまでです。
次回もこの「逆境について」を書く予定です。
宝石メモ・ブログ 関連キーワード【な行・新渡戸稲造】
宝石メモ・ブログ カテゴリ【世間話】(タイトル名も分かります)
宝石メモ・ブログ 関連キーワード
さて、今回の記事も、逆境について書きます。
今回も新渡戸稲造の「修養」から引用させて頂きますね。
逆境に陥った人は、他人をうらやむことが多いですよね。
これについて新渡戸稲造が書いているのです。
ただ話が長いので、これは何度かに分けて書きますね。
二、逆境者は人の善をうらみやすい
逆境に陥った人は、他人の善を見るとただ一意にこれをうらやみ、
自分は努力もせずして、
その人のごとくになりたいと思うものである。
「言海」を見ると、うらやむとは心病(うらやみ)で、
他人のよきことを見て、
そのごとくならんことを、望み思うとある。
「やむ」とあるとおり心理上の病的現象である。
英語にいう「うらやむ」(Envy)の字は
その語源がVisionすなわち見るというのと同意なりとある。
すなわち物を横に見るということで、偏見である。
日本語のうらやむとその語源の相似ているのは面白い事実である。
同一の出来事に逢うても、
病的に見ればうらやみとなり、健全に見れば励みとなる。
例えば、自分より優れた人を見て、
その真似をなそうとするのは励みである。
学者を見て、自分も彼のごとくならんと欲して志を立て、
聖人を見て、自分も彼のごとく徳を積まんと努力する。
これは、皆健全に他人の善を見て励むのである。
これに反し、彼は別段に優れたことをせぬのに、
自分よりもうまいことをしておる。
自分はこんなに務めていながら、彼のごとくなれぬと、
人の成功をうらやましく感じ、
さらに進んでは技倆ある自分のみが、こんなになったのは、
彼が秘密に運動したのではあるまいか、
上役にへつらって、自分のことを讒訴したのではあるまいか、
とまで邪推して他を憎む者もある。
これは病的現象のだいぶ進んだので、
すなわちうらやむのである。
とかくいったん逆境に陥った人は、
今までおったレベルから人を見ることができぬ。
一段下った所から見るようになる。
先に述べたごとく、爪立って見れば見えるのであるが、
逆境に陥り、低い所に下るから、遠い高い所が目に届かなくなる。
さればこれらの人は文字通り、
堂々として表面に現われた人を見ずに、
陰になった、裏の方をのみ見て、
人の喜ぶべき善事があっても、これを喜ばんとせぬ、
かえってこれをうらやむに至る。
(略)
人の愉快は少しも自分に損でない、
むしろともに喜んで愉快を分かつべきである。
しかるに、人が楽しむのを見ると、
自分は損するかのごとく思う者が多い。
もし、これが一歩を進むれば、
人に幸なきを喜び、むしろ禍いにかかるのを
気味が善いと思うようになるであろう。
こう書いてあります。
世間って、こんなもんですよね。
今の多くの日本人でもそうだと思いますね。
「なんでああも他人の足を引っ張ることに精を出すのか・・・」
老若男女を問わず、そう思うことが本当に多いですもんね。 ^^;
特に逆境にあるわけでもない人でも、
こんなことに精を出すといいますか、
生き甲斐のように思ってそんなことをしている人が多いですもんね。
ババアなんかはそうですよね。 ^^;
本当にこういう「うらやみ」って、病的だと思いますね。
今回は取り敢えずここまでです。
次回もこの「逆境について」を書く予定です。
宝石メモ・ブログ 関連キーワード【な行・新渡戸稲造】
宝石メモ・ブログ カテゴリ【世間話】(タイトル名も分かります)
2012・一覧 | 2011・一覧 | 2010・一覧 | カテゴリ一覧 |
宝石メモHP |
宝石メモ・ブログ 関連キーワード
あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 |
は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 |
PR
この記事にコメントする
リンク
最新記事
(03/29)
(03/25)
(03/24)
(03/20)
(03/09)
(02/24)
(02/23)
(02/21)
(02/19)
(02/15)
(02/13)
(02/12)
(02/11)
(02/02)
(01/25)
(01/18)
(01/14)
(12/31)
(12/30)
(12/29)
(12/28)
(12/27)
(12/26)
(12/25)
(12/24)
最新トラックバック
ブログ内検索
アーカイブ
P R
カウンター
フリーエリア
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリー