逆境について。 その４

リンク・フリーです。


さて、今回の記事も、逆境についてです。

前回の記事の続きです。



新渡戸稲造は、このうらやみの気持ちの克服のために

共同的利害を考えろと言っているのです。

真吾オジサンも、おっしゃる通り！！と思っております。　＾＾


他人を見たら、どう毟り取るかしか考えないような人は

駄目な人だと思いますね。


自分に損か得かだけではなく、

高いところからもものごとを見るという習慣は必要だと思います。


今の日本人にはこれが必要だと思いますね。


個人主義は大いに結構なのですが、

これが行き過ぎた、ただのミーイズムではダメだと思いますね。


今の日本の教育はここが欠けていると思っております。


人権をうるさいくらいなまでに教えるのですが、

関係者全体の利益、全体の利益ということの方は言わないのです。


ここをもっと教えないので、変な社会になっている面に繋がっているのだ、

と真吾オジサンは思っているのです。



前置きが長くなってしまいましたね。　＾＾；

---

共同的利害を考えよ



今の世界は共同生活よりいえば、まだまだ原始時代である。


ソリダリティー（一致共同）の観念に乏しい。


人の相互関係はいまだ綿密な程度には達せぬ。


失火の場合などには、少ないながらも、多少これを感ずる。


というのは火事の場合には、共同して働かなければ鎮火せぬゆえである。


もしこの場合に、自分の家が焼けたから、他の家も焼ければよいと思うたなら、

これはうらやみの極端な例であるが、

一般の人情は隣家が火事に危うく、ひいて自分の家に及びそうな場合には、

自他ともに共同の敵たる火事に対して、全力をふるうてその鎮火に当たる。


この時には共同の敵を防ぐに急で、彼我の念が薄らいでくる。


また日頃は文武官の間に隙を生じて互いに面白からぬのも、

または同じ軍人中でも、互いに昇進を争うておる者でも、

いったん戦時になると、各自のことを忘れて敵を防ぎ、

国家を泰山の安きに置くほか余念ない。


すなわち、人は個人以上の大なる利害を考うる時は、

人をうらやむ念は小となる。

---

こう書いてあります。


その通りだと思いますね。　＾＾



ただ、一応書いておきますと、

これを悪用すると洗脳・マインドコントロールにもなることも知っておいて下さいね。

カルト教団はよくこの手口で、求心力にしているものなのです。



そういう面もあるのですが、

真吾オジサンはこの考え方は大切だと思いますよ。


野球でも、サッカーでも、バレーボールでも、

それぞれがばらばらに勝手なことをしていてはどうにもならんでしょう？



集団が有機的になっている強さというものはあるのです。

心も体も一つになっている強さですよね。


今の日本では、この強さが減少しつつあるように思いますね。

どこの場でもそんな感じが致しております。



それでいい面も多いことでしょう。



ただ・・・とも思いますね。



日本の企業が弱くなった原因は一つだけとも到底思えないのですが、

その中の一つには、各自、

ある集団に対する帰属している気持ちが薄らいでいるから・・・

というのもあると思いますね。


個人ではできないことが、集団になると出来ることがあるのです。


集団に属すると個性が消されるという面もどうしてもありもするのですが、

前向きに集団に属する意義・喜びのようなものにも思いを致すことも

大切だと思いますね。


これを忘れないでいることも大切だと思いますね。



次回の記事もこの続きです。　＾＾



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