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久しぶりに「四〇〇万企業が哭いている」(講談社・石塚健司著)の本のことを
書きますね。
世間の多くの人に知られていない苦労というものがあると思うのですが、
その中の一つに、この資金繰りの苦労というものがあると思います。
これね、所謂サラリーマン家庭が非常に増えたので、
こういう苦労が世間にはあるというたところで、
ピンとこない人が多いのだろうと思うのです。
「私には何の関係もないわ・・・」
でね。
自分の御両親が何らかの事業をされておられたのでしたら、
子どものころに、そういうことで両親が頭を抱えていたり、
ピリピリとしていて近づきがたい雰囲気であった・・・
こういうことを見ることもあるだろうと思います。
ただ、時代が変わりましたので、こういうことを子どもの内に見た経験のある人が
少なくなっているのではないかと思いますね。
事業をされておられるところで、無借金のところも勿論多くあるのですが、
まあ、大概のところはそうではないですよね。
未だに、バブル期にドンと借り過ぎた金のために悲鳴を
あげ続けている会社なんて珍しくもないですからね。 ^^:
または、競争力アップを急ぎすぎて、またそうした時期に銀行からの勧めもあって、
身の丈に合わない程の借入をしてしまった・・・
ただ、人間の社会はシステマチックに簡単に説明できるわけもないので、
当初描いていたバラ色の未来とは大きく異なることとなり、
安直に借入をしたことが、企業にとっても、
そこで働く方々にとっても、大きな負担として圧し掛かってきた・・・
こういう構図も多いことですよね。
こんなもんですよね。
この本の中に資金繰りの苦労の一部が書かれてあります。
中小零細企業のオヤジさん・おふくろさんにとりましては
以下に引用させて頂きますことは他人事とも思えないことでしょう。
ただ、サラリーマンの方でも、こういうことにも関心を少しくらいは持たれて、
こういう苦労が世間にはあるのだということくらいは知っておいて下さいね。 ^^
こういう苦労が世間にあることも知らないで、仕事のことをあれこれというたところで、
大して説得力があるものでもないですし、
まあ、こんな調子ではいくら年齢を重ねていても
まだお尻が青いですからね。 ^^:
佐藤は会社の決算資料に目を通しながら朝倉の説明を聞いた。
三年前に思いきって本社事務所を南平台に移転し、
三番目のブランドを立ち上げたが、
翌19年夏に予定していた融資を銀行から断られたのが引き金で資金ショートに陥り、
ついに取引金融機関にリスケジュールを要請したという。
それ以来、銀行からの新規融資が激減したらしく、
銀行取引額は前の決算期より約6000万円も減っていた。
「借入額がだいぶ細りましたね。ご苦労されたでしょう」
「ええ、とにかく借りられないんですよ。
銀行はリスケをして以来、話も聞いてくれない状態ですから、
もうどうしようもありません」
朝倉は沈痛な面持ちで答えた。
朝倉によると、19年夏以来、新たに借り入れできたのは、
リスケの申し立てとほぼ同時期に決まった500万円だけだったという。
その後は、ひたすら仕入先への支払いを待ってもらいながら
運転資金と銀行への返済資金を捻出する状態が続いていた。
一人で経理も財務も切り盛りするという朝倉は
その心労で、夜も眠れない状態が続いているという。
早計な事業拡大によって収支が悪化した矢先に銀行から貸し剥がしをくらい、
そのダメ―ジからずっと抜け出せない状態に陥っていることは明らかだった。
(略)
こう書いてありました。
「朝倉」はアパレル会社の社長さんで、
「佐藤」はコンサルタント会社の方です。
サラリーマンの方、驚かれましたか? ^^:
世間には、本当のぼんくら経営者もおりますので、
全部が全部こういう風でもないことでしょう。
しかし、人並みの中小零細企業のオヤジさんでしたら、
こんなもんだと思いますよ。
このブログを御覧の方、貴方のお住まいの都道府県で、
10年前くらいから数年前にチェーン展開を始めた会社もあるでしょう?
新聞などがこういう事業展開を煽っていたようなときって、ありましたからね。 ^^:
その後、
「あのお店なくなったわね・・・」
こういうことも貴方の街でも、きっと何度もあったことでしょう。
こんなこと、この平成濁世ではあちこちに転がっているお話ですからね。
開店したときの資金を借入金に多く依存していた会社でしたら、
先ほど引用させて頂いたことと同じようなことになっている可能性が
非常に高いと思いますよ。
閉店したお店の中には、
表向きは「テナント募集」とか「新規開店準備中」とかにしていますが、
実はもうとうに倒産している会社とかもありますからね。
こういうお話って、遠い国の物語のようなものではなく、
本当に身近にあるお話なんですよ。
真吾オジサンは、こういう苦労を知らないことは
「それなりに、幸せな環境に私・俺はいるのだな・・・」
こういう風にも偶には思って頂きたいですね。 ^^:
でも、世間にはこういう苦労も、しかとあって、
それで頭を悩まし続けている人も本当に多いのだ、
ということも知っておいて頂きたいですね。 ^^
この資金繰りの苦労は、世間話でよく言っているような苦労話なんて
問題にならないくらいの苦労なのだ、
それが延々と続くのだということも知っておきましょうね。 ^^
儲かれば躁状態にもなり、損すれば鬱状態にもなる躁鬱病のようなことにもなるのです。
こういうものだと思いますよ。 ^^:
まあ、こういう苦労も世間にはあるということも知っておかれますと、
気の利いた言葉の一つも言える大人になれると思いますよ。 ^^
宝石メモ・ブログ カテゴリ【仕事一般】(タイトル名も分かります)
宝石メモ・ブログ 関連キーワード【あ行・エス・オ-インク】
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久しぶりに「四〇〇万企業が哭いている」(講談社・石塚健司著)の本のことを
書きますね。
世間の多くの人に知られていない苦労というものがあると思うのですが、
その中の一つに、この資金繰りの苦労というものがあると思います。
これね、所謂サラリーマン家庭が非常に増えたので、
こういう苦労が世間にはあるというたところで、
ピンとこない人が多いのだろうと思うのです。
「私には何の関係もないわ・・・」
でね。
自分の御両親が何らかの事業をされておられたのでしたら、
子どものころに、そういうことで両親が頭を抱えていたり、
ピリピリとしていて近づきがたい雰囲気であった・・・
こういうことを見ることもあるだろうと思います。
ただ、時代が変わりましたので、こういうことを子どもの内に見た経験のある人が
少なくなっているのではないかと思いますね。
事業をされておられるところで、無借金のところも勿論多くあるのですが、
まあ、大概のところはそうではないですよね。
未だに、バブル期にドンと借り過ぎた金のために悲鳴を
あげ続けている会社なんて珍しくもないですからね。 ^^:
または、競争力アップを急ぎすぎて、またそうした時期に銀行からの勧めもあって、
身の丈に合わない程の借入をしてしまった・・・
ただ、人間の社会はシステマチックに簡単に説明できるわけもないので、
当初描いていたバラ色の未来とは大きく異なることとなり、
安直に借入をしたことが、企業にとっても、
そこで働く方々にとっても、大きな負担として圧し掛かってきた・・・
こういう構図も多いことですよね。
こんなもんですよね。
この本の中に資金繰りの苦労の一部が書かれてあります。
中小零細企業のオヤジさん・おふくろさんにとりましては
以下に引用させて頂きますことは他人事とも思えないことでしょう。
ただ、サラリーマンの方でも、こういうことにも関心を少しくらいは持たれて、
こういう苦労が世間にはあるのだということくらいは知っておいて下さいね。 ^^
こういう苦労が世間にあることも知らないで、仕事のことをあれこれというたところで、
大して説得力があるものでもないですし、
まあ、こんな調子ではいくら年齢を重ねていても
まだお尻が青いですからね。 ^^:
佐藤は会社の決算資料に目を通しながら朝倉の説明を聞いた。
三年前に思いきって本社事務所を南平台に移転し、
三番目のブランドを立ち上げたが、
翌19年夏に予定していた融資を銀行から断られたのが引き金で資金ショートに陥り、
ついに取引金融機関にリスケジュールを要請したという。
それ以来、銀行からの新規融資が激減したらしく、
銀行取引額は前の決算期より約6000万円も減っていた。
「借入額がだいぶ細りましたね。ご苦労されたでしょう」
「ええ、とにかく借りられないんですよ。
銀行はリスケをして以来、話も聞いてくれない状態ですから、
もうどうしようもありません」
朝倉は沈痛な面持ちで答えた。
朝倉によると、19年夏以来、新たに借り入れできたのは、
リスケの申し立てとほぼ同時期に決まった500万円だけだったという。
その後は、ひたすら仕入先への支払いを待ってもらいながら
運転資金と銀行への返済資金を捻出する状態が続いていた。
一人で経理も財務も切り盛りするという朝倉は
その心労で、夜も眠れない状態が続いているという。
早計な事業拡大によって収支が悪化した矢先に銀行から貸し剥がしをくらい、
そのダメ―ジからずっと抜け出せない状態に陥っていることは明らかだった。
(略)
こう書いてありました。
「朝倉」はアパレル会社の社長さんで、
「佐藤」はコンサルタント会社の方です。
サラリーマンの方、驚かれましたか? ^^:
世間には、本当のぼんくら経営者もおりますので、
全部が全部こういう風でもないことでしょう。
しかし、人並みの中小零細企業のオヤジさんでしたら、
こんなもんだと思いますよ。
このブログを御覧の方、貴方のお住まいの都道府県で、
10年前くらいから数年前にチェーン展開を始めた会社もあるでしょう?
新聞などがこういう事業展開を煽っていたようなときって、ありましたからね。 ^^:
その後、
「あのお店なくなったわね・・・」
こういうことも貴方の街でも、きっと何度もあったことでしょう。
こんなこと、この平成濁世ではあちこちに転がっているお話ですからね。
開店したときの資金を借入金に多く依存していた会社でしたら、
先ほど引用させて頂いたことと同じようなことになっている可能性が
非常に高いと思いますよ。
閉店したお店の中には、
表向きは「テナント募集」とか「新規開店準備中」とかにしていますが、
実はもうとうに倒産している会社とかもありますからね。
こういうお話って、遠い国の物語のようなものではなく、
本当に身近にあるお話なんですよ。
真吾オジサンは、こういう苦労を知らないことは
「それなりに、幸せな環境に私・俺はいるのだな・・・」
こういう風にも偶には思って頂きたいですね。 ^^:
でも、世間にはこういう苦労も、しかとあって、
それで頭を悩まし続けている人も本当に多いのだ、
ということも知っておいて頂きたいですね。 ^^
この資金繰りの苦労は、世間話でよく言っているような苦労話なんて
問題にならないくらいの苦労なのだ、
それが延々と続くのだということも知っておきましょうね。 ^^
儲かれば躁状態にもなり、損すれば鬱状態にもなる躁鬱病のようなことにもなるのです。
こういうものだと思いますよ。 ^^:
まあ、こういう苦労も世間にはあるということも知っておかれますと、
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