宝石鑑別団体協議会のルールの一部改定について。

リンク・フリーです。


さて、今回の記事は、一般社団法人　宝石鑑別団体協議会(A・G・L)の

ルールの一部改定について書きます。


「宝石鑑別団体協議会のページ」というところを、拝見しておりますと、

このように発表されておりました。


引用させて頂きますね。

---

ルールの一部改定に関するお知らせ！


平成１６年９月から運用されておられます

「宝石もしくは装飾用に供される物質の定義および命名法に関する規定

（以下規定集と称します。）から、

開示コメント「現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です。」

を、全面的に削除することと致します。


最近では、現行規約で当該コメントを割り当てられていた宝石にも、

透明材の含浸などが頻繁に見受けられており、

その中には顕微鏡での検査では看破が困難なものも存在します。

また、現実的に多くの宝石には処理と呼ぶほどではないが、

些細な人為的な加工が施されているものが多くなっております。


このような事実が存在するにも関わらず

「現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です。」

を記載することは、

一般消費者の商品選択や購入に際して優良誤認を与えることにも繋がるため、

当該コメントを規定集から削除することを決定し、

平成２３年５月１日から実施致します。

---

こう発表されました。


いいことです。



こう一部改定をされた背景には、

まあ、間違いなく全国宝石学協会の問題の影があるはずです。


大体、今まで、こういうことをしていたこと自体がそもそも問題なのです。

黙認されていたことも、－背景は分からなくもないのですが－

問題なのです。



宝石業界の、こういうしょうもない悪習の多くは見直されるべきです。

大震災後ですので、どうせ売れないついでに、

思い切って様々なこういう悪習を見直してもいいように思います。


そして、次の飛躍を信じて、改善・改善といきたいものですよね。


事情に疎い人を、どう煙に巻くかのようなことではなく、

安心・信頼性を積極的にアピールできるようになりたいものですね。



また、消費者の方々も、

こうした改善に励んでおられる・励もうとされておられる業者さんに、

御理解を示して頂きたいように思います。


「悪貨は良貨を駆逐する」ようなことが多い宝石の業界の中でも、

キチンとした仕事をしている方や、

キチンとした仕事を、本当は、したいと思われておられる方だって多いのです。

志を持って仕事をされておられる方だって多いのです。


宝石業界に、こうした美しい芽を育てるのは、消費者の存在も大きいのです。

また、欠かせないのです。

逆に、こうした芽を摘んでしまうのも、消費者の存在が大きいのです。


ですから、消費者の方々は、

宝石業界の中で、業界に美しい潮流を作ろうとされておられる業者さんには、

ぜひ、御理解のほどを。



　宝石メモ・ブログ　（社）宝石鑑別団体協議会の全国宝石学協会の問題について。

　宝石メモ・ブログ　（株）全国宝石学協会の破産について。

２０１１年過去記事・一覧表

２０１０年過去記事・一覧表

カテゴリ（タイトル名付き）

宝石メモ・HP

 

宝石メモ・ブログ　　関連キーワード

あ行	か行	さ行	た行	な行
は行	ま行	や行	ら行	わ行