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リンク・フリーです。


今回の記事も前回の記事に続きまして、

語源のお話にしましょうね。 ^^


今回は、「わざわい」。


昨日は「さいわい」のことを書きましたが、

「さいわい」の「わい」と、

「わざわい」の「わい」は同じような意味だそうですよ。


ものの本にこう書かれてありました。





わざわい (禍い・災い)


「口はワザワイのもと」という。

ついつまらぬことを話してしまったためにとんでもない災難を受けることがある。

おしゃべりばかりではない、

また病気なども食べ物に関係するものが多いから

口をつつしんでいれば、

多くのワザワイをふせぐことができる。

「病気は口から入り ワザワイは口から出る」

ともいっている。


ワザワイのワイは歴的仮名遣いではハヒ。

サイハヒ(幸)やケハヒ(気配)のハヒで、

ワザワイはワザが活動する意。


ワザワイは災とも禍とも妖気とも書いて、悪いことばかりに使われるが、

ワザは本来そんなマイナスの意味だけではない。

おこない・動作・仕事・作業・技術や法事にまでも使われた。

『徒然草』に、

「おぼしきこと言わぬは腹ふくるるワザなれば」

とあるのは、言いたいことを言わずにガマンしていると

腹がふくれるような気持ちになるということ。

衛生上よくないというのだ。

ワザワイのワザは神霊のなさることの意味で、

人に予想できないことだからおそろしく不幸の原因とも考えられたのである。





こんなことだそうですよ。 ^^


日常生活ではどうでもいいような感じで言葉を使っているとしたものですが、

こういう語源に詳しくなりますと、

古典を読む時に非常に面白くもなって来るのですよ。 ^^


著者が非常に言葉を選んで表現していることにも

多分気付かれるだろうと思いますよ。 ^^


語源だけではなく、漢字の使い方にも気を使って表現もされていますからね。


こういうところが見えますと、小難しそうな古典の文学作品でも

途端に面白くも見えてきたりしますからね。 ^^


でも、こういう古典を楽しむ境地になるためには、

やはり仏教とか神道とかの知識も持っておいたほうがいいですよね。

儒教の知識もあった方がいいですよね。


そうでないと、浅いところでしか、

その古典の作品を味わえないようにも思いますからね。


お受験の背景があって、学校教育ではこういうことは難しいのかもしれませんが、

本当は、漢詩とかでしたら、ある作品を1日でも、2日でも、

その作品のことばかりを生徒さんに考えさせるようにして、

その作品に出てきます、漢字の一つ一つのことを康煕字典とかで調べさせる方が、

本当の意味では身につきますし、勉強にもなるはずですけれどね。 ^^


教えるのですけれど、自分で徹底的にその作品のことを考えさせもするわけです。


あれこれと詰め込むよりも、作品の面白さを体得させるとでもいいますか・・・


「平仄の問題があるとはいえ、何故、李白はここでこの漢字を使ったのか?

 平仄の問題だけなら、~という漢字でも良かったはずだ。

 にもかかわらず何故、李白はこの漢字をここで使ったのだ・・・」

このようなことをあれこれと考えさせるわけですね。


「李白の作品だから・・・」

と分けも分からずに有難がっているよりも

こうした方が面白いとは思うんですけれどね。 ^^



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