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リンク・フリーです。



今回の記事も、数寄についてです。


今回も、「発心集」からの引用です。





時光・茂光、数寄、天聴に及ぶ事 (巻六の八)



中ごろ、市正時光といふ笙吹きありけり。

茂光といふ篳篥師(ひちりきし)と囲碁を打ちて、

同じ声に裹頭楽(かとうらく)を唱歌にしけるが、

面白く覚えける程に、

内裏よりとみのことにて、時光を召しけり。


御使、至りて、この由を言ふに、

いかにも、耳にも聞き入れず、ただ諸ともに揺ぎあひて、

ともかく申さざりければ、

御使、帰り参りて、この由をありのままに奏聞す。

いかなる御戒めかあらんと思ふ程に、

「いとあはれなる者どもかな。

さほどに楽に愛でて、

何ごとも忘るばかり思ふらんこそいとやんごとなけれ。

王位は口惜しきものなりけり。

行きても、え聞かぬこと」

とて、涙ぐみ給へりければ、

思ひのほかになんありける。



これらを思へば、この世のこと思ひ捨てんことも、

数寄は、殊に便りとなりぬべし。

 




現代語訳


時光・茂光、数寄、天聴に及ぶ事 (巻六の八)


中頃、市司の長で、時光という笙吹きがいた。

茂光という篳篥師と囲碁を打ちながら、

声を合わせて裹頭楽を歌っていたが、

ちょうど興が乗ってきたと思われる最中に、

宮中から、急用があるとのことで、

時光をお召しになったことがあった。


御使いが着いて、このことを告げたが、

全然、耳にも聞き入れず、

ただ茂光と体を揺らしあって歌っていて、

相手にもしなかったので、

御使いが帰って来て、

このことをありのままに天皇に申し上げる。

どんなおとがめがあるかと思っていると、

「たいへんすばらしい連中ではないか。

それほど音楽に夢中になって、

ほかのことはすべて忘れてしまうとは、非常に尊いことだ。

それに比べれば、帝王の位などは情けないものであるなあ。

行くたくても、行って彼らの唱歌を聞くことができないのであるから」

とおっしゃって、涙ぐみなさったので、

御使いは意外に思ったものであった。


これらを思うと、この世の執着を思い捨てるにしても、

風雅の心は、特にその手段となるに違いない。

 




こう書かれてありました。


前回の記事の「数寄について。その1」を

まだご覧になられていらっしゃらない方は

ぜひそちらもご覧下さいね。 ^^


 数寄について。 その1


次回の記事も、この数寄について書きます。


 

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