借入金を減らすということについて。

リンク・フリーです。


この記事は、昨日の２０１２年１０月１０日に書いております。

「四〇〇万企業が哭いている」という本を

時間のあいたときに読み直しております。


この本は、もうアンダーラインだらけになっているようなことになっております。



この借入金を減らすということ。


これね、予想以上に苦労が多いものなのです。

中小零細企業のオヤジさん・おふくろさんでしたら、大概の方は、

「その通り！！」

ということはよくご存知ですよね。　＾＾


この苦労、もっと多くの世間の人にも分かって貰いたくもなりますよね。

中小零細企業の経営者同士でしたら、

この苦労話を分かち合えることもありますが、

世間の多くの人には、資金繰りの苦労の話をしたところで、

関心すら持ってももらえないことなんて、ざらですよね。


それどころか、家族・親族にすらこの苦労に対して

労う言葉を貰えないことさえありますもんね。　＾＾：


どうかすると、あれこれと思うところもあって、

誰にも相談が出来ないことだってありますよね。


どこかに相談できるうちは、まあ、まだ幸せな方かもしれませんよね。



なので、早くこの苦労から少しでも抜け出したくて、

借入金をちょっとでも減らしたいのが本音ですよね。

それが人情というものですよね。　＾＾：


借金・銀行が好きでたまらない経営者なんて、

多分、そうはいらっしゃらないことでしょうからね。　　＾＾；



ただそうは言いましても、企業を続けて行く上では、

当面のお金も沢山必要となりますし、

また設備投資などで競争力も強化しないと生き残ることも

難しくもあるわけですね。


なので、銀行と向き合わざるを得ないわけですよね。




貸し渋りも考えようによっては、ちょうどいいとも言えるようにも思うんですよ。


というのも、貸し渋りを受けているということは、

まあ、事業が不振な状態になっているということですよね。


こういうときには、借入金を減らすということは、

総資産が減っているということでもなるのですから、

企業がスリム化していることになるわけですからね。


なので、借入金を粛々と減らし続けることは

ちょうどいいとも言えるわけです。　＾＾



ただ・・・


資産のどこが減るかの問題があるわけですね。　＾＾：


「不良資産が減って、借入金も減った・・・」


これなら本当に目出度いスリム化なのでしょうけれど、

なかなかこうはならないですよね。　　　＾＾：


一番肝心な現金がスリム化してしまうことになることが

まあ多いことでしょうからね。　　＾＾：

なので、

「わが社のスリム化、万歳！！！」

とはなかなか思えませんよね。　　＾＾：



この平成濁世の日本の中小零細企業にとって

このスリム化も大切なことのようにも思うのです。


ただ、余りに急ぎ過ぎたスリム化は、考えものですよね。

それを強いられる社会の構造になっているということも

考えものようにも思いますね。



美容のためのダイエットではなく、

それが飢餓状態になって、病気になった、死んでしまった・・・


何をしているのか分かんないですよね、これではね。　＾＾：



今の日本社会は、リスケのありようをもっと考えてもいいように思いますね。

このリスケで企業の格付けが下げられて、

急速に過ぎる事業のスリム化を強いられるようになりますと、

かなり再建・再生することが困難なことにもなりそうですからね。



今までに蓄積したことの裏付けがあって、

それを基にした何か新しいことで

打って出ることが難しくもなりますよね。


「兎に角、経費を切れるだけ切れ！」

ということにばかり腐心することになりそうですよね。


未来の成長戦力はこういう環境に在っては描き難いですよね。


こういう社会で、新興国などからの攻勢に対して、

立ち向かうことって本当に出来るのかなぁ・・・？



日本社会はこういうことを今もっと考えてもいいようにも思いますよ。　＾＾



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