新老人について。 その３

リンク・フリーです。


さて、今回の記事は久しぶりに新老人について書きます。


和田秀樹著の「困った老人と上手につきあう方法」という本が

上梓されているのですが、この本の中に

「満たされぬ自己愛」というところがあります。


これ、そうだなぁ～って思いましたので引用させて頂きますね。

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満たされぬ自己愛


（略）

自己愛というと、ナルシストだとか自惚れの強い状態が

イメージされるかもしれないが、

精神分析的な考え方では

「関心や愛情が自分に向かう状態、自分自身のことを

　大切に思う気持ち」を指す。


自惚れや自己顕示欲が強く、

人に褒められないではいられないというタイプの人間を

「自己愛的」といい、

これが極端なために社会生活に支障をきたすような場合には

「自己愛パーソナリティ障害」といわれる。

しかし、自己愛そのものは決して問題視されるものではなく、

多かれ少なかれ誰もが心に持っているものだ。


精神分析学の祖であるフロイトが、

自己愛を「卒業しなければいけない未熟な精神状態」

ととらえたのに対し、

現代精神分析の大御所であるコフートは

「自己愛は一生なくてはならないもので、捨て去ることなどできない」

と考えた。

コフートは、病気の時や自分が弱っている時には、

人間はどうしても自己愛的になるといい、

老人が自己愛的になるのはむしろ自然なことだとしている。


しかし、前述の通り、

高齢期には社会的役割の変化や人間関係の喪失、

身体機能や容姿の衰えなどさまざまな喪失体験によって

自己愛を満たす機会が失われる。


（略）古くから日本に根づいてきた儒教的価値観が崩壊してしまい

エイジズムがはびこる現代は、

高齢者にとって非常に自己愛を満たしにくい社会なのである。



自己愛が満たされないから老人は心理的な安定感を欠き、

前頭葉機能の低下と相まってイライラや不満が募り、

キレて感情を爆発させ、周囲の人に当たり散らす。

仲間はずれにされているような疎外感を抱き、

被害妄想的になる。


昔なら姑がお嫁さんに対して偉そうにできたのが、

今はお嫁さんにしても、黙ってひたすら耐えているということはあまりない。

お嫁さんが家にいてくれるのはまだいい方で、

仕事にも子育てにも忙しいワーキング・ウーマンだったりすると

姑は相手にされない場合さえあるだろう。


人間は、自己愛が満たされない場合、

そのまま何事もなかったようにはいられない。

自己愛が満たされなければ、

別のどこかで満たそうとするものなのだ。

もしくは、自己愛が満たされなかった場合には

その不満からイライラ感が募り、怒りっぽくなる。


そのイライラの矛先が向けられるのは身近な家族に限らず、

感情労働を強いられるサービス業の人たちとなるかもしれないし、

街中や電車内でのちょっととした行為が

「気に入らない」と見なされた若者かもしれない。


時にはそのような困った言動が

犯罪行為にまで至り、

「暴走老人」と化してしまうのだ。

---

こう書いてありました。


この通りのようにも思いますね。


ただそうはいっても、この矛先を向けられた人のことの方を

真吾オジサンは思ってしまいますね。


若い人には何の責任もないのですからね。


こんなことで振り回されかねない人や企業のことを

もっと考えるべきですね。



現代の高齢者は、もっと堪忍ということを覚えないと駄目ですね。

「今まで、何をしてきたのだ・・・」

と思ってしまいますね、申し訳ないのですが。




今年一年、毎日記事を更新し続けることが出来ました。　＾＾

これ、ちょっと自慢したいところなのです。


「宝石メモ・ブログ」は記事を書き始めてから、

毎日一回の更新を続けているのです。


来年もこうできるように頑張りたいものですね。　＾＾



皆さま、今年一年有難うございました。　＜（_ _）＞

来年もどうぞ宜しくお願い致しますね。



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