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リンク・フリーです。



今回の記事は前回の記事の続きです。

前回の記事で驚かれた方もきっと多かったろうと思います。


 宝石メモ・ブログ 本当の教育者について。 その1


世間では問題視される少年・少女は今でも昔でもおります。


でも、彼ら彼女らだって、普通の人間なのです。


何故、彼ら彼女らがそうなった・そうなっているのか。

この背景を知ることも大切なことのように思いますよ。






「恥ずかしい。みっともない」


小学校の終わりぐらいになると、

父や母の口からはいつもこの言葉ばかりが漏れていた。


両親は私のことを考えてくれているんじゃない。

世間体を気にしているだけなんだ。

しだいに、そう思うようになっていた。


当然のように、中学校に進む年齢に近づいてくると、

”受験”という二文字がちらつき始める。

毎日学習塾に通い、いわれるがままに勉強をした。


両親は、偏差値が60以上もあるような私立のお嬢様中学に行かせたがっていた。

でも、私は共学に行きたかった。

私立の共学といえば、国語、算数、理科、社会の4教科受験。

私は受験用に国語、算数の2教科しか勉強していない。

私立の共学は、偏差値の高い進学校かそうでないところしかない。

私立の共学の進学校に進むのは難しかった。


結局、私は区立の中学校に進んだ。

それもわざわざ越境して、高校進学率の高い中学校に入った。



中一ぐらいまでは、父に怒られまいと、一生懸命勉強した。


いい高校への進学を目指す勉強のできる生徒もいれば、

やっぱり、落ちこぼれもいる。

進学率の高い中学というのは、落ちこぼれと優等生の差が激しくて、

落ちこぼれたコたちは不良の道をまっしぐらだ。


小学校のときに一緒だった地元の友達は、

みんな揃って地元の中学に進んでいる。

越境して一人ぼっちだった私には、勉強しかすることがなかったのだ。

そのかいあってか、中間や学期末のテストでは

学年では10番以内に入っていた。


でも、どうしてもクラスにひとり抜くことができない女の子がいる。


背はそれほど高くなく、顔も目立つ方じゃない。

どちらかというとあか抜けない地味な女の子。

でも、山口さんというその女の子は、ピアノも弾ければ勉強もできる。

学校の行事の時には、校歌の伴奏を全校生徒の前でする。

テストの結果が廊下に張り出されれば、常に学年で一番。

とにかくすべてに優れていて、体育以外すべてが五、というAランクの才女。

私がどうがんばっても、せいぜいクラスで二番。

どうしてもその子を抜かすことができない。



「山口さんはこんなに偉いのに、あなたはどうしてるの?」

「山口さんの偏差値はどれくらいだったの?」


何かがあると母はいつもその子と比較した。


あるとき、数学で90点を取った。

私にとって数学は昔から苦手科目。

先生から答案用紙を受け取った瞬間、

「やったー」

と心の中でガッツポーズした。

私はそのテストを大切に折り畳んでカバンにしまうと、

小躍りするように家に帰った。

今度はきっと、ほめてもらえる。


「お母さん、聞いて、聞いて。数学で90点とったよ」

「山口さんは何点だったの?」

「・・・・・・・・・・・」

「四問も間違えているじゃない。どうしてできなかったの」

「・・・・・・・・・・・」

「山口さんはどうせ100点だったんでしょ」

「・・・・・・・・・・・」


できないのは自分が一番わかっている。


「あなたの努力が足りない」


母はいつもそう私にいい続けた。


精一杯努力したのに・・・


一生懸命がんばったのがこの結果なのに、褒めてもらえない。

いくら努力をしたってその子に追いついていくことなんてできない。

いつしか”努力”という言葉が大嫌いになった。


”努力”なんて美徳じゃない。

必死になって努力したってそれが認めてもらえる人なんてほんの一握り。


がんばったときに、がんばったことを認めてもらいたい。


多分、私が望んでいたのはこのことだ。

でも、がんばったのに認めてもらえない。

認めてもらえない”努力”なんて空しいだけ。

どうしてわかってもらえないんだろう。

どうしてほめてくれないんだろう。


そんなもどかしさがべったりとまとわりついている毎日。

私は抑圧されていた。


今思えば、自分のやりたいことや夢なんて考えてみたことすらなかった。

誰かにほめてもらいたいという欲求。

私にあったのはそれだけだ。


勉強をして成績がよければ怒られない。

友達や先生から「勉強ができて偉いね」といわれれば、

有頂天にもなるし優越感にもひたれる。

勉強は大嫌いだったけど、他人にほめてもらいたいから勉強する。

ほめてくれる周りの目や声は、

心地の悪いものじゃなかったから、我慢してでも勉強する。


私は、ただほめてもらいたかった。

父に、母に、一言

「がんばったね」

といってもらいたかった。





今回のこの引用でもきっと驚かれたことでしょう。


男性の方でしたら、特にそうではないですか?


AV女優だったので、

「この飯島愛という女は、楽ばかりをして銭が欲しかったのだろう。

それで恥知らずなAV女優になったのだな。

もともと馬鹿で横着な女だったに違いないな」

このくらいの思われていた男性は多いのではないですか? ^^:



繰り返しますが、問題を起こす少年・少女でも普通の人間なんですよ。

そうなったのは、きっとそれなりの背景があったはずだと思います。



先日、粉飾決算のことを記事に書きました。

そして、今度は問題が多いとされるであろう女性のことを書いております。 ^^:


なので、悪徳推進ブログのレッテルでも張られてしまいそうなのですが、

真吾オジサンの目には、世間からは問題視されるであろうことでも、


「流石に上等とまでは言わぬが、しかし世間がいうほど連中がそんなに悪いのか?」


と見えることも多いのです。

正直なところ、そう思っております。



で、真吾オジサンなりに、そう思う理由を

多くの方々にも知って頂きたくもなるのです。 ^^



悪いことは悪いことに決まっているのですが、

ぼんくらなことはぼんくらなことにも決まっているのですが、

でもそういう悪いことをする・した、

ぼんくらなことをする・した人に対しましても、

今少しは愛情を注ぐことがあってもいいように思いますね。 ^^


彼ら・彼女らがそうなる・そうせざるを得ない背景が見えれば、

そうなれるのではないか?

こう思っているわけですね。 ^^



また、必要以上に変な優越感を持たないようにもしたいものですよね。


「この俺・私は、そんな連中とはもともと人間の出来が違うのだ」


AV女優とかでしたら、このくらいのことは世間の多くの人から思われていましても

そう不思議ではないように思いますが、

でも、前回の記事と今回の記事を御覧になられてどう思われましたか?



普通の女の子でしょう?

それどころか並の女の子よりもよほど頑張ってさえいたでしょう?


全く普通の女の子でも、

こういう環境に置かれ続けますと、こうなるでしょう?



「飯島愛には、子どもの頃から人間性の上で欠陥があったに違いないな・・・」


前回の記事・今回の記事を御覧になられて、そう思われましたか?


そんなことはないでしょう?  ^^



話が長くなりすぎそうなので、今回の記事はここまで。 ^^


次回の記事もこの続きです。 ^^



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