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リンク・フリーです。


アメリカかぶれはまだまだ続きます。


今回は、映画です。

これも話のネタくらいにはなりそうですので、

まあご一読のほど。


今回も平凡社の「アメリカを知る事典」からの引用です。





えいが 映画  cinema



かつてハリウッド映画は世界中でよく売れ、

製作に携わった者たちに巨万の富と不朽の名声を約束した。

ハリウッドは野心と才能あふれる者たちの世界的集結地でもあった。

ハリウッドにいけば、どんな奔放な夢もかなう時代、

それがハリウッド黄金期(1930‐40年代)である。

ハリウッド映画の世界制覇は第1次大戦集結までに成就し、

1919年にヨーロッパで公開された映画の実に90%がアメリカ合衆国産であった。

わずか10年ほど前に誕生したばかりの<ハリウッド>が、

このとき単なる地名ではなく、映画産業を意味するようになった。


ハリウッド映画はアメリカの大衆文化を代表する国民的神話装置でありながら、

その主たる担い手はアメリカの何たるかを知らない、

19世紀末の映画黎明期に東欧から渡米してきたばかりの

新参ユダヤ移民である。

彼らは一方でユダヤ人としての出自と伝統を保持しながら、

他方ではアメリカ人としての新しい自己同一性を獲得した。

この二重原理は、一方で移民第1世代向けのイディッシュ語映画として

ニューヨークに結実し、他方では観客層をユダヤ人から合衆国国民へ、

さらに全世界の人間へと拡大するハリウッド映画産業の成立へとつながる。

その成立のプロセスで欠かせなかったのが、

ハリウッドの自主検閲機構(ブリーン・オフィス)と

映画製作倫理規定(ヘイズ・コード)である。

1934年に罰則条項付きで公にされたこの規定は、

ハリウッド映画で何を描いてはならないかを事細かに記し

(すなわち性、宗教、犯罪等の描写を大幅に制限し)、

実質的に古典的ハリウッド映画の表象形成にあずかった。



ハリウッドの経営基盤は、

映画の製作=配給=興行を垂直的に支配するシステムにあったが、

これは1948年に独占禁止法違反判決を受けることになり、

テレビの浸透とともにハリウッドは緩やかな下降期に入る。

その後、古典的ハリウッド映画を完膚なきまでに打ち砕いたのが、

68年におけるヘイズ・コードの廃棄であった。


60年代はまたハリウッド映画とは異質な実験映画、

個人映画が成果をあげた時代でもあった。



[1968年以降の映画]

ハリウッド映画はヘイズ・コードの廃棄(1968年)以降、

構造的な変革の時代を迎えた。

<ニューシネマ>と総称される60年代末から70年代の映画

(<真夜中のカーボーイ>等)は、

それ以前の古典的ハリウッド映画が表象を禁じられた主題

(同性愛、麻薬等)を積極的に取り上げた。

ハリウッドにかげりがさしたこの時期、

全米の大学に映画学コースが創設され、

映画の理論と歴史と制作が高等教育の対象となった。

フィルム・スクール出身の第1世代として有名な監督が

フランシス・F.コッポラ(1939‐、<地獄の黙示録>)と

マーティン・スコセッシ(<タクシードライバー>)である。

事実、80‐90年代映画の良心は第2世代のフィルム・スクール出身者によって担われた。

アフリカ系アメリカ人の日常とビジョンを律動的文体で描くスパイク・リー

市民生活の欺瞞をメロドラマと恐怖映画の語彙で描くデービッド・リンチ

飄々とした文体で個人を観察するジム・ジャームッシュ

彼らの精神的父親として多大な影響をあたえたのが、

ハリウッド主流映画の俳優を兼ねながら

非ハリウッド映画作家として活躍したジョン・カサベテス(1929‐89)と

デニス・ホッパー(1936‐)である。





今回はここまでにしておきましょうね。

話が長すぎることになりますからね。



次回の記事は今回の記事のつづきです。



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