呉服商法について。

リンク・フリーです。


さて、今回の記事は、呉服商法について書きます。



民事法研究会さんが「キーワード式　消費者法事典」

という本を発行されておられるのですが、

ここに「呉服商法」というのがでているのです。


国府泰道という大阪の弁護士の先生がお書きになられております。

一部だけ引用させて頂きますと、

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■　手口

呉服販売における典型的な手口としては、

展示会販売型と業務提供誘引型がある。


（略）

②　業務提供誘引型

「着物モデル大募集」「着付の先生募集」という広告で人を集め、

応募者に展示会などでモデルをさせたり、

販売員や着付指導をさせる。

それだけでなく、当人も着物や帯を買うよう強く勧め、

仕事を続けるためには断れない雰囲気にさせて買わせるという手口である。

この場合にも、支払い方法としてクレジット契約が利用されることが多く、

毎月のクレジットの支払いはモデルや着付け指導によるアルバイト料で

支払うことができると思わせて契約を締結させるのである。

---

と書いてあります。


これ、呉服の世界では非常に多い販売方法ですよね・・・

いい加減に、このような販売方法から抜け出して頂きたいように思います。


呉服の実需って、

今の呉服業界全体の売り上げの何パーセントくらいなのですかね・・・


こういう販売方法とは無縁で、

呉服の愛好家をもっと増やせないものなのでしょうかね・・・


３度の食事よりも、呉服のことが好き！っていう方、

今時分、とても少なそうですよね・・・


最近では、呉服って聞くと、

消費者の多くの方は、警戒心すら起こしてしまう・・・　＾＾；

こうなっている現実から、早く抜け出して頂きたいものですよね・・・



ところで、もう亡くなられた作詞家の阿久悠さんは、

演歌の世界に新風を起こされましたよね。

演歌以外のところでも、新風を起こされましたよね。


これ、呉服業界の方は見習ってもいいのではないでしょうか？　＾＾


岩波書店さんが「作詞入門」（阿久悠著）という本を発行されておられるのですが、

この本の第２章は、

「この道一筋」はもう古い

というのを阿久悠さんがお書きになられております。


引用させて頂きますと、

---

ぼくは、「この道一筋」というやつが嫌いである。

「この道一筋に６０年」なんていうと、

とても偉いことのように聞こえる。

しかし、「ツマ楊枝を削って６０年、その道の名人」なんていわれても、

「同じことを６０年もやっていれば、だれだってうまくなるさ」

と思ってしまう。


「作詞家をめざして苦節１０年」なんてつまらない。

きのうまで絵を描いていたやつが、

今日は作詞をしたっていいじゃないか。


ぼくにしても、自分の肩書が作詞家だとは考えていない。

それ以外の仕事もやっている。

来年になったら、ぼくは写真家になっているかもしれない。

それでいいのだ。

---

今後の呉服の業界を牽引される方は、

この阿久悠さんくらいの方のほうがいいかもしれませんよ。　＾＾


もう呉服業界は、業界の大ベテランの御意見を拝聴して

それを有難がるような時代でもないと思いますのでね。　＾＾


もう相当に追い込まれている現実に、

呉服業界の方々は目をそむけては駄目ですよ。　＾＾；


どこが多くの消費者から警戒されるようなことになっているのかを、

もっと知って、その警戒心を解していく必要があります。


販売員の口先だけの話ではなく、

警戒心とは無縁のビジネスモデルを

ぜひ、確立して頂きたいものですね。　＾＾


呉服姿の男性・女性はとても素敵なので、

ぜひ、呉服業者さんには、こう変われるよう奮起を期待しておりますよ。　＾＾



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