（株）ポロの倒産（破産）について。 その２

リンク・フリーです。


さて、今回の記事は、（株）ポロの倒産について書きます。


つい先日届きました信用調査会社の資料に、

この（株）ポロさんのことが書かれてありました。


これによりますと、

服飾品の業界では、春夏期と秋冬期とで商品が総入れ替えとなり、

新年度毎に新しい着丈、着幅、色柄及び素材が、

その時の流行に従って打ちだされることになるために、

当季を持ち越したものは陳腐化するわけです。

で、翌季には大きく減価することになると・・・


このため、服飾品販売業界の慣行で、

卸売に対する小売店の支払いは、納品請求額の４０％程度で歩留めされ、

残額は持ち越し品の返品交換に備えて支払いが留保されると・・・


で、この（株）ポロさんは、集金率は５割にも満たなかったというのです。


５割も回収できていないようでは、厳しいですよね・・・


で、資金繰りの面で、

金融機関からの借入金に依存されることが多かったと。



自社ブランドの仕入れ先を韓国・中国にシフトもされておられたようなのですが、

ある商品の需要量を上回るロット数の発注を余儀なくされることになられたようです。

これで、また、資金繰りが苦しくなられたと・・・


このような具合でしたので、

金融機関にリスケジュールのお願いに行かれるようなことになられたのですが、

これを仕入先も知ることとなり、

信用取引ではなく、現金取引に変更もされるようなことになられたようです。


販路拡大のために、手をこまねいておられたのではなく、

直営小売店を開店もさせたのですが、

デフレだったのです・・・


この（株）ポロさんの扱っておられた商品は、

安価な商品とは異なっておられましたからね。


しかも、ファストファッションの流行の潮流もあって、

苦戦を強いられることになられました。


とどめが、今回の大震災でした・・・



上記したこと、似たようなことになっておられる会社も、本当は多いことと思います。


上記のことを見ても、決して（株）ポロさんは、無為無策の会社ではなかったのですが、

残念ことになられました。


考えさせられますよね・・・



川下企業は、支払いは速やかにされるようにしたいものですよね。

川下企業は川下企業の都合もあることなのですが、

支払いが早いことは大変な美徳なのです。


少々、無理を言う会社でも、この支払いが早いというだけで、

取引をしたがる会社も、本当は多いのですからね。



ある企業がガリバー化していくと、反面、中小零細企業のこうした倒産も

残念なことですが、相次ぐように思います。


ここも考えさせられるような倒産だったと思います。



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