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リンク・フリーです。


さて、今回の記事は、

毀誉褒貶に対する修養について書きます。


このことについても、先日の記事にも書きました新渡戸稲造が

「修養」に書いておられるのです。


ただ、これは話が長いので、何回かに分けて

紹介をさせて頂こうと思っております。





一、他人を見くびって自らを慰むる法



名誉を毀損せられた時、

いかなる心がけにてこれに処すべきか。


これには少なくとも消極と積極の二種があって、

四方法に分かると思う。



第一の方法は、

かくも己のことを悪口する奴はいかなる人であるか。


彼は取るに足らぬ愚物である、

または何かためにする所ある悪党である、

いずれにしても相手とするに足らぬ奴原(やつばら)であると、

自分を高うして相手を見下げるのである。



この方法は世上によく行う人がある。


ことに豪傑肌の人は、

燕雀(えんじゃく)何ぞ鵬鴻(ほうこう)の志を知らんやとか、



をどりはね庭に餌(え)ひらう小雀の

いかでか鷲の住家(すみか)しるらん



などといって、相手を見下げて、

いささか自らを慰めるのである。



これは、名誉を棄損された場合に処する一法たるを失わぬが、

最上の方法とは思われぬ。


しかもこの方法は消極的である。


相手の人は愚物なり、度すべからざる者なりと見くびるはたやすい。


とかく我々凡人は癪にさわるようなことがあると、

かかる考えを起こしやすい。


これはいわゆる、短をもって短を攻め、

頑をもって頑をなさしむるのである。


単に相手を見くびるのみにとどまる間は、

さほど己を害することもなく、

また相手を害さぬから恕(じょ)すべきであるが、

論理的に一歩を進めてこれを考うる時は、

かかる悪人をこれを捨て置くと、

世を害するから、社会公益のため懲らしめてやろうとか、

天誅(てんちゅう)を加うるとかいうことになり、

不穏の挙動に終わることがある。


その結果は、さらに恐るべきことがないとも限らぬ。


これは、名誉を棄損された時に自ら慰むる一法であるが、

恐らく最も劣等なものであると信ずる。






このように書いてあります。


残りの3つについては、次回以降の記事に書きますね。



こういう慰め方って、よくしますよね。 ^^;

こんなもんではないかと思いますね。


ただ、新渡戸稲造に言わせると、

こうして自分を慰めることは最も劣等なものであると言うのです。



このあたりが新渡戸稲造が凡百とは異なる所ですよね。 ^^



確かにこういうことはあって、真吾オジサンなどは、

「どうもあのくらいでは懲らしめようが足らなかったのではないか?」

なんてこと思いますもんね。 ^^;


「天誅すべし!」

何て気持ちにも確かになりますもんね。 ^^;



まあ兎も角、こういう風であれば、新渡戸稲造に言わせると、

それは最も劣等ということになるのです。




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