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リンク・フリーです。



さて、今回の記事も、このことを書きますね。

一応は今回でこの「毀誉褒貶に対する修養について」は

終わりとなります。 ^^


これを引用している真吾オジサン自身、

新渡戸稲造の言うように出来る自信もないのですが、

まあ、こういう考えもあるのだということを

知っておくことは悪くはないと思っております。


なので、ついでに付き合って下さいね。 ^^





四、名誉を毀損されたらこの点まで達したい。



人から非難を受け、自分の名誉を毀損せられた時、

これを善用して己の反省を促すことにすれば、

非難を受けた害よりも、

いっそう向上的の利益を受けることが多いと信ずる。



思想がこの点まで進めば、よほど達したものと思われるが、

しかし、己の値しない恥を被むらされたとき、

さらにいっそう高い所の考えを起こし得ると思う。


すなわち、己を非難し侮辱した人があるときは、

不憫なものと思い、彼等を憐れみ、否、これを愛するという程度まで、

その思想を高めたいのである。



例えば、昔時、キリストが磔刑に処せられ、

これに従事したものが十字架の下で、

盛んに彼を罵倒した時、泰然として

「神よ、彼等を憐れみ給え。彼等は何をなすか知らざるなり」

と、絶えなんとする最後の息にて敵たる彼等のために

その祝福を祈ったことがある。


ここに達した時が、すなわち不名誉に処する一番の方法であろうと思うが、

かくのごときことは凡人はさておき、

普通の君子にても、なかなかできにくいことである。



天上に昇ろうとして屋根に上る。


たとえ達せられぬとしても、お互いの理想はかく高い所に置きたい。


我々がその名誉を毀損され、侮辱されたならば、

及ばずながらこれらの侮辱した者を憐れみ愛することを努めたい。


さすれば彼等を愛するまでに至らなくとも、

憎しみ怨むことだけはやむであろう。


しかして、もし憎む念が起こったなら、

自分の心に毒を注射された心地し、

おのずから非常に不快の感を懐き、

周囲の人々に対してもその感情がおのずから言語顔色に現われ、

毒を伝染する心地するに至るであろう。





こう書いてありました。



真吾オジサンには、この新渡戸稲造の言い分は話が上等に過ぎるのですが、

ただ、これはこれで立派なことだとも思いますね。


かくあれたら立派な人であると思いますね。



確かに、毀誉褒貶された場合に、

これを善用できるようなこともあるはずですよね。



足し算と引き算しか知らない人が、

他人からの毀誉褒貶がいい契機になって、

掛け算や割り算をも知ることになれば、

この毀誉褒貶を善用できたということになりますよね。



こうなれば、毀誉褒貶に対して感情的に

「むむむ・・・」

だけで話が終わることよりも、幸多きことですもんね。 ^^



毀誉褒貶した他人を愛するというまで上等ではなくても、

このくらいに思えるようにはなりたいもんですね。 ^^




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