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リンク・フリーです。



今回の記事も前回の記事の続きです。


 本当の教育者について。 その1

 本当の教育者について。 その2

 本当の教育者について。 その3



段々、こうした問題視されます少年少女にでも

親近感とまでは言わなくても、

多少なりとも親しみを感じて頂けておられますでしょうか? ^^


「私も、もしそういう環境で子ども時代を過ごしていたら・・・

 私もこの通りか、もっと・・・」


このくらいに思われておられる方だって

きっといらっしゃるはずと思いますよ。 ^^






「虞犯(ぐはん)少年」という言葉がある。


未成年なので罪は犯していないが将来犯すおそれのある少年・少女のことだ。


至近距離にいる小動物に向かって何のためらいもなく

石を投げつけることができるかどうか。

そんなテストで判定されるとの噂もあった。


私はその「虞犯少年」だった。


ピーンと張り詰めていた糸がいったん切れてしまえば、

あとは、ものすごい速さで堕ちていく感覚。


私はむさぼるように欲しいものすべてに飛びついた。

我慢することができなくなっていた。

というよりも”我慢する”ことがたまらなく嫌だった。


深夜徘徊、ドラッグ、売春、夜の歌舞伎町にはあらゆる非行への誘惑があった。

倫理やモラルを押し付ける大人たちや世間がたまらなく嘘くさくてうっとうしかった。

だから牙をむいた。

夜の街にしがみついた。

かすかな罪悪感を

「ここなら私たちは自由だ」

「これが自由なんだ」

そんなひとりよがりな思いでごまかして、開き直っていた。


そして、その勘違いの自由が、時々警察の目にとまる。

何度となく警察に捕まる。

同じように、法に触れた友達の中で、

鑑別所や少年院に送られた子もいる。


家に帰るのは、どこかで警察に捕まったときだ。

署まで連行され、”私の記録”という始末書を書かされる。

ウサギのような真っ赤な目をした母親が、

私を引き取りに訪れ、私は家に連れ戻される。


「あんたって子はどうして、どうしてなの?

私の育て方は間違っていないのに、なんでこうなるの?

なんでなの。ねえ、どうしてなの?」


実家に連れ戻されると、涙を流し続ける母から、何度も頬を叩かれる。


母はそのたびに、友達の名前を出してきてはなじった。


「智絵ちゃんみたいな、水商売をやってるお家の子と遊ぶからこうなるのよ。

あんな子と遊ぶからあなたがおかしくなる。

もう智絵ちゃんと友達をやめなさい。

いいわね!」


一番腹の立つ説教だった。

片親で寂しい日々を送る智絵の心の叫びを知っている。

母子家庭で母親が水商売だからと、

いじめられた友達の涙を知っている。


親がどんな商売をしていようと、親がいなかろうと、

どんな家庭だろうと、そんなことを言われたくない。

みんな大切な私の仲間だ。



母にはそれがわからない。

わかろうとも思ってはいない。

わかっているのは世間体と体裁を繕うことだけだ。


父が帰ってくると、また殴られる。


何度となくそんなことが続いた。

いつしか警察署に来た母は、頭を下げながら、

目を真っ赤にして私のことをにらむようになっていた。


翌日は顔中痣(あざ)だらけで、学校に行くどころじゃない。

そんな顔、彼氏にも見せられず、ずっと家で泣いていた。


私が悪いんだ。

だから怒られる。


でも、なぜ悪いのか、なぜしちゃいけないのか、

建前じゃないその本当の理由がわからなかった。

父も母もあれをしちゃだめ、これをしちゃだめだって、言うばっかりで、

本当に大切なこと、してはいけないことがわからない。

肝心なところで触れ合えない。

それを破ると、頭ごなしに怒鳴られ殴られる。


だから、また家を出る。



警察に捕まっても、保護者が迎えに来れば、解放される。

しかし、保護者が不在ならば、当然、留置される。

親が夜、家を不在にしていて迎えに来てもらえない子たちは、

同じ犯罪でも、高い確率で施設や鑑別所に送られた。


中学三年生の秋口だった。


例によって警察に捕まったその日、

母は私を迎えに来てくれなかった。

母が親としての責任を初めて放棄した夜だった。

もう迎えに行ってもだめだと思ったのだろう。

私は、警察署に留置されることになり、10畳ほどの部屋に通された。

部屋の隅には、真っ金金のショートヘアの青白い顔をした女の子が、

壁に寄り掛かって座っている。

物音に気づいて、彼女はこちらを見上げた。

瞳の奥の冷たさが、私の眠気を吹き飛ばした。


私たちは蒲団を敷いて眠るように指示を受けた。

部屋の電気はすべて消され、廊下の非常用ランプだけが赤く灯っている。


それをぼーっと見つめながら、今、自分が置かれている状況を必死に考えていた。


明日から私はどうなってしまうんだろう。


頭の中は、鑑別所や少年院に送られてしまうという恐怖でいっぱいだった。


「ねぇ、アンタ、何したの?」


金髪の彼女が急に話しかけてきた。

私はその質問に答えるほどの余裕もない。


「明日、どうされちゃうのかなあ」

「・・・・・・もうダメかな」

「えっ、どうして?」

「親がいないからさあ、施設に送られちゃう」


親がいない?

でも私には彼女の事情を考える余裕も同情する余裕もない。

ただ「施設に送られる」という言葉だけが頭の中で何度も鳴り響いた。


二人の会話は途絶えた。

沈黙と暗闇の中で、ザ-というモーターのうなる音だけが響いている。

非常口の明かりを見つめながら、不安だけがふくらんでいった。


しばらくすると、彼女の鼻をすする音だけが聞こえてきた。

泣いているの?

表情は見えない。

静寂の中で、私はひとり怯えていた。





引用はここまでにしておきましょうね。



この飯島愛さんの御両親も、本当のところ、これは大変だったことでしょうね。


でも、こういう御両親の方って、結構いらっしゃいますよね。


外から見ておりますと、

「ああも、子どもにあれもいかん、これもいかんとしては・・・

 塾が終わったらピアノ・バレエ・お習字・・・

 流石に窒息するだろうに、あれでは・・・

 それなりの理由があるとはいえ、もう少しは規制緩和してあげないと・・・」 ^^:


肩書きが立派で保守的なお父さんのいらっしゃるところで、

こういいたくなるような家庭もありますよね。 ^^:



でも、以前の記事にも書きましたが、てげてげも大切だと思うんですよ。

いろいろな面でね。



「もっともっと頑張るのだ!!!」

こう子どものお尻を叩くことも必要だと思います。

強くないとこの濁世を渡って行くことは困難なことも事実ですからね。


しかし、一方では

「まあ、このくらいできたら大したものだ! 私も鼻が高いぞ!」

このくらいに褒めてもあげないとね・・・  ^^:



駄目だしばかりの教育では・・・


駄目だしの方は、何も親がしなくても

子どもの周囲の世間の人が、頼みもしないのにしたがるものですから、

家庭でもそうことさらする必要もないようにも思いますけれどね。 ^^:


2ちゃんねるのような酷評を、家でも外でもされ続ける・・・

これじゃあね。 ^^:



まあ、肝心な時には怒ることも必要ですけれどね。



それと「あそこに負けるな!!」も必要でもあるとは思うのですが、

これが行き過ぎて、親のただの見栄になっているにしか思えないところもありますよね。

女親でこういう方っていらっしゃるでしょう? ^^:

父親さえもあきれるほどのことになっていたりしてね。 ^^:



でも、こういう親の見栄の道具にされたらかわいそうですよね。

いくら経済的に比較的恵まれている家庭の子どもさんでも、

こういう家庭だと子どもさんが気の毒のようにも思いますね。

人はモノやペットではないのですからね。 



今回の記事で4回連続して、飯島愛さんの本に書いてあったことを引用させて頂きました。

これを初めて御覧になられた方、どうですか?


この飯島愛さんのことを、

「AV女優などをしていた頭のおかしい女だった・・・」

こう思われますか?



真吾オジサンなどの目には、本当に普通の女性のように見えるのです。 ^^


「まあ、こうなるよな」

こういう気持ちにはなりますけれどね。



「そういうことでも金になるから喜んで仕事にしろ!」

という意味ではないですよ。 ^^:

絶対にしない方がいいに決まってはいるのです。


しかし、もうそうなっている人に対しましては、

鼻の下を伸ばしてそうした人を見るばかりではなく、

多くの方に彼女たちがそうなった背景にも思いを致して頂きたいですね。


多分、この飯島愛さんと似たようなことがその背景にある方も、

多そうにも思いますからね。


この濁世では、若い女性でしたら、

誰しもそうなっても不思議ではないようにも思いますからね。



世間で他の問題視されることでもそれは同じことは言えると思いますよ。


まあ、本当のただのぼんくらも多いことでしょうけれどね。 ^^:



問題行動をする人や企業を、社会は汚物のごとくに扱いますよね。

一回でも何か不祥事を起こしますと、

それを殊更かつ執拗に言いたがるでしょう?

実際の世間って、本当のところ、こうなっているでしょう?


マスコミなんかはとくにそうですよね。

自分たちの過去の不祥事のことは棚上げしておいて、

兎も角、勧善懲悪的なことを言いたがりますからね。 ^^:



まあ、そう扱うことも必要であることも多いでしょう。



しかし、真吾オジサンなどには、問題発言からもしれませんが、

先日の記事に書きました粉飾決算をした社長さんやコンサルタント、

そしてこの飯島愛さんが、極悪非道のような人や企業には見えないですよ。

正直なところ、そう思いますね。


上等な人・企業とまでは流石に思いませぬが、

ごく普通といえば普通のように思いますけれどね。



そういう風に真吾オジサンには見えておりますので、

ごく普通の人にはごく普通に、

まあ人並み以下でもいいですから、

他人からの愛情とか思い遣りを受ける機会があってもいいようにも思いますよ。 ^^


こうした人や企業にも理解を示してくれる人や企業も、

この世間には必要ですし、大切なことのようにも思いますよ。




「こういう連中などは、社会の汚物として

もっともっと厳しく糾弾することが社会正義なのだ!!!」


こういう論理を振りかざす方は多いのですが、

そういっておられる方にしたところで、

「本当にお前たちはそんなに上等なのか?」

という気持ちも真吾オジサンなどはしますよ。 ^^:


真吾オジサンの目には、程度の違いはあるとは思うのですが、

大概の方は細かいところまでいえば、

誰しもあれこれと本当はあるはずだと思いますよ。 ^^:


そう胸を張って言える方って、多分そんなにいるとも・・・  ^^:




話が長くなりすぎましたね。 ^^:


今回の記事はここまでにしておきましょうね。 ^^


次回の記事もこの記事の続きです。 ^^



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