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リンク・フリーです。


もう随分前になるのですが、

読売新聞社会部が「ヤミ金融」(中公新書クラレ)という本を

上梓されておられます。


この本は社会勉強になる本ですので、

一読されておかれるといいと思います。


この本の中に結構リアルに、

貸し渋りとは何たるかが書かれてありました。



これを引用させて頂きますと、





貸し渋り



2000年2月、工事業者が作業現場で

昼食後の休憩を取っていた時だった。

取引銀行の担当者から、携帯談話がかかってきた。

担当者はいきなり

「午後一時に口座を使えなくします」

と”宣告”した。

借り入れと預金を相殺する、と言うのだ。


口座凍結まで、あとわずか30分しかない。

仕事を放り出し、銀行支店に駆けつけた。

ロビーの一角で工事業者と向き合った支店長代理と担当者は、

「返済が滞っているんだから、仕方ないじゃないですか」

と突き放した。

「使えなくなるのは会社の口座だけですか」。

恐る恐る尋ねた工事業者に、支店長代理は

「個人のもです」

と冷たく答えた。


工事業者は二十年以上、この銀行と付き合ってきた。

担当者に

「今月の貸し出しノルマが厳しい」

と泣きつかれ、必要もないのに500万円借りたこともあった。

釈然としない工事業者は、

「口座は公共料金の引き落としにも使っているので困る」

「返済方法の相談に乗って欲しい」

と必死に食い下がったが、

銀行側は

「そういうご相談は、返済が遅れている分を

 全額払って頂いてからですね」

と、にべもなかった。


銀行からの借金約1050万円は、

政府が貸し渋り対策として打ち出した

「特別保証制度」を利用したものだった。

工事を請け負っても赤字が出るようになった1998年、

「いい制度がある」

と声をかけてくれたのは当の銀行だった。

しかし、翌年、保証人となっていた知人のリフォーム会社が倒産し、

約400万円の借金が上乗せされると、

返済が苦しくなった。

住宅ローンの支払いも遅れた。


この銀行は、多くの銀行がそうであるように

バブル期に不動産関連の融資にのめり込み、

そのツケで経営状況は悪化して、

ついには公的資金の注入を受けるに至った。

「経営危機」の風評は広がり、

支店の窓口には、解約を求める預金者の列ができたこともあった。

銀行側は否定するが、

工事業者は「貸しはがし」だと思っている。





こう書かれてありました。


一方的に銀行側が悪い・情が足らないともいえないとも思うのですが、

世の中、こんなもんなのだと思っておくことは大切なことだと思います。



銀行から借り入れをするときは、

「義理で借り入れをする」

ということはしない方がいいと思います。


実際、銀行員って、お涙ちょうだいの営業スタイルの人って、

今でもいらっしゃいますが、

借り入れをする方としましたら、

情を殺すことも必要だと思いますね。


こちらが義理で借り入れをしたところで、

銀行側は必ずしも、義理でのお返しをしてくれるものでも

ないのですからね。


義理のお返しを期待して、

銀行とはお付き合いはしない方がいいように思いますね。


単純に、ビジネスライクなお付き合いでいいと思いますね




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