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さて、今回の記事は、倒産した企業の共通の弱点について書きます。


社団法人 商事法務研究会さんが、

「倒産対応の基礎知識」という本を上梓されておられます。

この本は、真吾オジサンが目を通した倒産関連の本の中で、

最も勉強になった本です。



この本の71ページに、「3 なぜ倒産するか」という章のなかの、

「倒産した企業の共通点」というところがあります。


ここにこのように書かれてあります。




Q3-2

 多くの企業が倒産しています。

 倒産した企業を分析すると、共通する弱点が見つけられませんか。


A3-2

 鋭い指摘です。

 倒産は、経営者の最大の失敗であり、典型的な失敗事例です。

 「経営者が変化に応じた経営ができなかった」結果として発生したと言えます。

 倒産した企業には、共通した弱点があります。



 倒産した企業では、ほとんどの場合、危険な予兆が現れていました。

 経営者が、危険な予兆に気付き、適切に対応すれば

 倒産しなかったはずですが、残念ながら、

 状況判断あるいは対応を誤り、倒産してしまいました。


 経営者が犯した誤りは、次の通りです。


 第1に、最も単純な例ですが、経営者は、危険な予兆についての知識がなく、

 危険な予兆が現れても、まったく気がつきませんでした。


 第2に、危険な予兆が現れたことには気付いたものの、

 それが景気の変調によるものと受け止め、

 倒産につながる重要なものと考えませんでした。

 つまり、経営者は、変化を軽視したり、放置したりして、

 適切な対策を打ちませんでした。


 第3に、危険な予兆に気付いて対策は打ったものの、

 その方法を誤りました。




と書かれてあります。


その通りだなと思います。


ただ、これだけでは雲をつかむようなお話なので、

真吾オジサンの経験も書きましょうね。


以前の記事にも書きましたが、真吾オジサンの父は

零細企業の有限会社を経営しているのですが、

数年前に、倒産前夜まで追い込まれたのです。


このときのことを思い出して、真吾オジサンが、身の程もわきまえず、

この本に書いてあることを、もう少し詳しく説明してみようと思います。



真吾オジサンの父は、この危険な予兆に関して、全くの無知です。

今でもそうです。


会社が、あるとき、ある状態になっているのは、

それなりの理由があってそうなっているのです。

経営者にしたら、いいことくらいに思ってしていることも多いのです。


しかし・・・


ある種の謙虚さを持っていないと、仮に、人様から

会社の問題点を指摘されても、耳を傾けないようになるのです。


自分が、「お店を持てた成功者」のような気持ちになっていると、

変に慢心があって、小成に酔ってしまうのです。


で、なかなか危険な予兆を学ぼうとしない面があるのです。




でも、お店を構えたところで、いいときばかりではないのです。

そんなものなのです。


で、こうなると危険な予兆に気付かざるを得なくなるのですが、

「今頃の、景気ではねぇ~。 どこも、そうだろう」となるのです。


で、なかなか、メスを入れたがらないものなのです。


また、会社が傾いている現実に目を向けようとしなくなります。


またこうなると、心地の良い情報ばかりに耳を傾けるようになったりもするのです。



誇大妄想じみた詐欺に経営者がよく引っ掛かっておりますが、

会社がこういう状態になっているときの社長さんが多いのだろうなと思います。



対策を打つことが遅れている上に、

情報に対する感受性が鈍くなっているのだと思います。


情報に対するアンテナを張っていない上に、

心地よいような話にばかりに耳を傾けるようになっているのですから、

対策を打ったところで、碌な対策にはならないのです。



マスコミがいっていることや世間話に過ぎないようなことにでも

それを過剰に信頼するようになったりして、

自社が集めた情報には目を向けなくもなったりもするのです。


マスコミ等の情報と自社で集めた情報との分析をしなくもなるのです。


もうこうなったら、アイドルの追っかけの女子学生さんと

もう、そう替わりはないのです。


アイドルの替わりに、マスコミ等の情報や世関話がなっているだけのことです。


こんなものだと思います。


このブログをご覧の中小・零細企業のオヤジさんは、

こうした本の一冊は必ず読んでおきましょうね。

正直なところ、嫌な気分になることも多く書かれていることでしょうが、

必ず役に立ちますからね。



また、こうした本をあまり読んでいない中小・零細企業のオヤジさんは、

兎角、過剰投資をして競争力をつけようとしたものの、

大きく会社を傾けた・・・ということがあるように思います。


こうなると、債権者の方々に、不義理をせざるを得なくなることも

懸念されますよね。


これは、何としても避けないとね・・・



ぜひ、この機会にこうした本の一冊でも読んでくださいね。 ^^


ゴールデンウィークはどこへ行こうか?もいいのですが、

まだこうした本の一冊も読んでおられない中小・零細企業のオヤジさんは、

折角なんで、ご覧になられてみては如何でしょうか? ^^


そうされると、「宝石メモ・ブログ」を読んでいて良かった・・・

と思われる日もきっと来ると思いますよ。 ^^


ぜひ、有意義に時間を使って下さいね。




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