マルチ（まがい）商法と広告責任について。

さて、今回の記事は、マルチ（まがい）商法と広告責任について書きます。


「消費者法ニュース」の最新号に、このマルチ商法と広告責任のことを

書いたものがございました。


大阪の弁護士の加納雄二先生がお書きになられています。


マスコミでも放送されたので、ご存知の方も多いことでしょうが、

マルチ商法の会社の（株）インフィニットクリエーションと、

バスケットボールの大阪エヴェッサと、

サッカーのセレッソ大阪が、提訴されたのです。



この（株）インフィニットクリエーションというぼんくらマルチ会社は、

平成２２年３月３０日に、大阪府・京都府・兵庫県から

９ヶ月間の業務停止命令などを受けたところです。


で、この（株）インフィニットクリエーションがどういうことをしていたのかというと、

主に２０代前半の人を対象にして、

販売目的を告げることもなく、事務所に誘い込んで、

「絶対に儲かる！」とか何とか、いい加減なことを言って、

高額の自宅教育学習教材を売り込むようなことをしていたのです。


いろいろとイベントをして、それに学生さんを誘いこんでおいて、

契約をGET！ということもしていたようです。


いわゆる「キャンパス・マルチ」というものではないかと思います。

まあ、絵にかいたようなマルチ会社の手口ですよね。　＾＾；



この（株）インフィニットクリエーションの広告塔に、

前述の、セレッソ大阪と大阪エヴェッサがなっていたのです。


（株）インフィニットクリエーションが、セレッソとエヴェッサの

オフィシャルスポンサーになっていたのです。


こういうことになっていたので、若い人が、

このぼんくらマルチ会社は信用できると思いこんだということです。



セレッソはホームグランドの内外で大きく液晶画面でこの広告をしていたそうです。

エヴェッサの選手の、インフィ社の勧誘イベントの花見にも参加をしていたとのこと。



まあ、ありそうなことですよね。　＾＾；


セレッソとエヴェッサは、上記の業務停止命令後、直ちに、

スポンサー契約を解除されたようです。



この事件、どう思われますか？


真吾オジサンは、マスコミ等で騒がれていないものの、

これと同じような構図があると思いますよ。

あちこちにね。



効果の疑わしい健康食品なんかの会社が、

何かのスポーツの広告主になっていたりしますもんね。


昔からある構図のように思います。



だから、こうした有名人・芸能人・スポーツ選手には

広告責任というものがあるのだ、という論理もあってもいいように思います。

一応、納得できる論理のように思います。


ただ、単発的に何かで呼ばれた場合にまで、

広告責任があるというのは、

真吾オジサンは、それらの有名人等に酷ではないかと思います。


仕事を頂く方が、いちいち仕事を依頼してきたところを、

調査していたら、一年にしたら結構なコストになると思います。

これではね・・・という気が致します。


また調べたところで、

その調べたことが、どこまで信頼できるのかという問題だってありますよね。


信用調査会社が、発表をされておられる数字でも

当てにならないことも、本当は多いはずですからね。


呉服で社会問題になった愛染蔵でも、

信用調査会社は、いい点数で評価しておりましたし、

マルチ（まがい）商法の会社でも、

いい点数で評価されていることだって、実はあるのですよ。　＾＾；



ただ、この（株）インフィの場合は、継続的な関係ですからね。

単発的な関係とは、異なります。


ただ、スポーツの世界も、芸能人の世界にしても、

スポンサーがつかないことには・・・

という面もあると思うのです。


子どものころから、技を磨くべく多くの時間も費やされたことだと思うのですが、

それでプロ選手になれたものの、スポンサーがいないことには食っていけないのです。


優良な会社ばかりが、スポンサーになって下されて、

それで成り立つ・笑いが止まらないほど儲かる、というのでしたら、

そうすればいいまでのことでしょうが、

今時分は、どこも広告宣伝費を渋っているものだと思います。

そんなものではないでしょうか？


もしも、こうなっているとしたら、こういうぼんくら会社でも、

スポンサーになってくれれば、さまさまよ・・・

ということではないのでしょうか？


チームを存続させるために、芸能活動を続けるためには、

「清濁併せのむ」ということでは・・・

という気が致します。

そういう面も、この問題の背景にはあるように思います。



う～ん・・・


このあたりのことを思いますと、真吾オジサンなどは、

「消費者よ、もっと大人になれ」

と言いたいですね。



ただ、今回のこの事件は、２０代前半の方が、ターゲットにされたので・・・

ここはね、と思います。



もし、この被害者の中に、３０代上の人でしたら、

申し訳ないのですが、真吾オジサンは、

－精神障害がある人でもないかぎり－

さほど、同情する気にもなれませんね。


遠慮なくいわせて頂きますと、

「その年になるまで、一体何をしてきたのだ！」

と思いますよ。　＾＾；


まあ、何にしても、この類の話には関わらないようにするか、

早く卒業できるようになりましょうね。


いつまでも、いつまでも、このようなことを繰り返している人は、

はっきり言って、非常にみっともない人ですからね。



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