消化仕入れの功罪について。

さて、今回の記事は、「消化仕入れ」について書きます。


業者さんは、まあご存知ですよね。　＾＾


しかし、消費者のために一応説明をしておきましょうね。


「商業界」編の「商業用語辞典」に、　

この「消化仕入れ」のことが書いてあります。


引用させて頂きますね。

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「消化仕入れ」


委託販売の一種である。

「売上げ仕入れ（売り仕）」ともいう。

売り場で商品が売れたときに、売上伝票と仕入伝票を

同時に作成するシステムのこと。


売り場にある商品の所有権は

メーカー・問屋にあり、売るのも派遣販売員である。


最近は小売業の倒産が増えているため、

この方式への切り替えが進んでいる。

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ということなのです。　＾＾


宝石の世界では多いのです。

呉服の世界もそうですよね。



これ、メリットも多いんですよ。


小売店からすると、不良在庫を抱え込まないで済むのが大きいのです。

で、資金繰りも比較的容易になると。　＾＾


メーカー・卸にしても、本当は、買い取って頂いて、

かつ速やかに現金で回収したいわけなのですが、

最近では、売掛にしておくと物騒ですし、

どこの手形にしたところで、どういう事故が起こっても、

それほど不思議ではないですもんね。


しかし、販路を確保しないとならないのも事実なのです。


川下企業に対して、現金買取にばかり固執していると、

売り上げの機会を多く失うことになると・・・


また、メーカー・問屋としては、この派遣販売員が、

消費者の、ある製品に対する、生の声を聞けるというのも、

今後のことを思うと大きいですよね。　＾＾



ただ、デメリットもありますよね。　＾＾；


小売店が、この消化仕入れにばかり傾くと、

自社企画が出来なくなってしまうように思います。


百貨店なんかが、いろいろチャレンジもされておられるようですが、

まだ、上手くいっているとは言い難いように思います。


ただ、こうしたチャレンジは評価されてもいいことのように思います。



真吾オジサンは、どうも、販売だけ・作るだけ・間に入るだけのことに

精を出しているような企業は、どうもものの考え方が偏っていると思います。


良く言えば、特化しているともいえるのですけどね。



宝石小売店でも、いつでも自社企画だってできるよ、

って、なっておきたいものですよね。　＾＾


メーカー・卸の言うことを、九官鳥のように、

消費者に伝えるだけの小売店のようでは・・・

というような気がいたしますよ。


宝石の卸にしたところで、同じことが言えると思います。

ただの、メーカーの九官鳥に過ぎない卸だって多いですからね。


九官鳥ではダメだよ。


馬鹿の一つ覚えのようなセールストークばかりするようになって、

おおよそ、川下企業・消費者のニーズを汲んで

何らかの形で、次に活かすということは、期待できませんからね。


こういう九官鳥のような小売店・卸は、兎角、

押しの強さで生き残っているようなことになっておりますからね。　＾＾；


これでは、新興宗教の熱心な信者さんのようなもんです。　＾＾；



また、メーカー・問屋としても、

消化仕入れの販売方法では、どうしても

それで振り回されることもどうしても多くなりますよね。

しようがないと言えばしようがないことなのでしょうが・・・　　＾＾；


出来得ることなら、少しでも効率的に仕事したいですもんね。


また、いつだってウチは小売だってできるよ、ってなっておきたいですよね。

そのノウハウだって持ってはおきたい・蓄えておきたいですよね。

こういうメーカー・卸は侮れませんからね。




ところで、先ほどご紹介申し上げた「商業用語辞典」には、

「製販同盟」ということばも出ております。


この「製販同盟」というのは、

「小売業とメーカー・問屋との戦略的な提携関係のこと。」

とあります。


大体、製販同盟というと、大規模な会社同士の関係でいうものでしょうが、

そうではなくても、こういう関係を築くこともあってもいいように思いますよ。　＾＾


ただ、この場合、どちらの立場にしても、相手を選ぶことも必要でしょうね。


手を組むに値しない企業が多いのも事実ですからね。



どうせなら、腹を割って話せる企業同士で、

こういう関係を築けるといいなと思います。


どう、別の会社を煙に巻くか・・・という関係ではなく、

互いに、相手に対して深い理解があるような共栄の関係

ということを考えたいものですね。　＾＾




消化仕入れをするか・否かにかかわらず、

この消化仕入れのメリット・デメリットということにも、

思いをいたしたいものですね。


こう思われることで、

御社の、弱点が見つかるきっかけくらいにはなるかもしれませんよ。　＾＾


ある弱点を見つけることが出来れば、

その問題を克服し得るか・否かも、見えては来るものですからね。　＾＾




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