宝石の中古品市場について。

さて、今回の記事は、宝石の中古品市場について書きます。


この１０年でいろいろな商品の中古品の市場が拡大したしました。

宝石の業界でもそうです。


値段が、正規の流通では考えられないくらい、

安い値段で販売をしております。

消費者にとっては、選択肢が増えた分、

歓迎されていることでしょうね。


今時、普通の宝石の小売店で

多く集客できているところは、珍しいでしょう。

しかし、宝石の中古品のお店には、

人が集まっていることも決して珍しくはないのです。

バブルのころには考え難いようなことになっているように思います。


こうなっていることに、中古品を扱われない業者さんにとっては、

脅威に感じておられることでしょうね。

「たかが、中古品・・・」とはいかなくなっているのですから・・・


しかし、この中古品の市場でも変化があるようです。

（株）華裳の倒産の例などがそうです。


※　（株）華裳のことを知りたい方は、「リンク」のところの

　　「宝石メモ・ブログ　記事一覧」のところをクリックして下さいね。

　　簡単に真吾オジサンがこの倒産の件について書いた記事がございますので。


宝石の業界は、中古品の市場でさえも、

リーマンショック以来、販売不振があるのです。

前途多難な業種でございます。　　＾＾；


中古品を扱わないことに決めていらっしゃる業者さんは、

今後は、より安心感と、充実した保証と、適正な価格と、

デザインの斬新さのある商品で勝負するくらいかなぁ・・・

「押しの強さで勝負！」にならないよう、真吾オジサンは願っております。　＾＾；


陳腐なデザインの商品では、中古品の方に、消費者が流れているように思います。

もう、町の宝石屋さんはここで勝負しては駄目でしょうね。


中古品の保証の方は、失礼ながら、十分とはいえないところも多いように思います。

ここは中古品を扱う業者さんの克服すべき課題でしょうね。


町の宝石屋のオヤジさんは、たまには、社会見学と思って、

宝石の中古品を扱っているお店を見に行きましょうね。

そうされることで、今どうすべきか見えてくることもあると思いますよ。


真吾オジサンは、この中古品市場について思っていることがあります。

宝石に限りません。


この中古品の市場の確立は、いい面も多いのですが、

反面、マイナス面も非常に大きいように思います。

リサイクル・リユースというのは、

個人の信条でそれをされることは立派なこと・人だと思います。


しかし、国内の製造業等の発展のことを思うと、

この中古品市場が大きくなりすぎることは問題も多いように思います。


「安い値段で、この商品を手に入れることができた。　ワーイ！」もいいのですが、

こんなことのために、国内の製造業が駄目になってしまうことは、

真吾オジサンはいいことだとは思いませんよ。


平成の世のデフレの原因の一つは、

この中古品市場が確立しすぎたところにもあるように思います。


この問題を放置していると、日本がものづくりの日本ではなくなってしまいます。

製造・加工業者が、ますます駄目になってしまわれます。

この中古品を問題視する政治家はいないのかなぁ・・・


馬鹿なオバサンや・ババアの票を失うことが怖くて、

この中古品市場を問題視する政治家がいないのかなぁ・・・


不当とみなされる廉売に向き合わないと、

日本の産業・流通が駄目になってしまいますよ。


「１００円ショップで安く買えた！」とか、

「中古でこんないい商品を見つけた！」とかで、喜んでいる人よりも、

国内の産業を育成・発展させる方がいいと思います。


真吾オジサン自身、中古品で間に合わせることも多いので、

偉そうなことが言える立場ではないのですが、

社会全体の問題として、

この中古品市場の確立の問題に向き合わないと駄目だなと思います。

そう思われませんか？　　＾＾

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