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リンク・フリーです。


さて、今回の記事も、坂入商事(株)・(株)ゆうしきの破産について書きます。


先日届いた信用調査会社の資料に、

この坂入商事(株)・(株)ゆうしきの破産原因のことが

書かれてありました。


これによりますと、もしかしたら坂入商事(株)は、

どうも内職商法・従業員商法のようなことをしていたのではないかと思うのです。


この資料には、予め登録していたスタッフさんが、

顧客を、催事(展示会)に連れてきて、その顧客が着物をご購入をされると、

このスタッフさんにその売上の10%を支払うようにしていたようなのです。


このスタッフになるために、何らかの商品の購入が条件になっていたら、

まあ、内職商法ですよね。


このあたりは、信用調査会社の資料では不明なのですが、

多分、実態上は、内職商法・従業員商法と

似たようなことになっていたのではないか?

と勘ぐったりもします。



ただ、その販売方法で、バブル期の全盛期には、

1億円以上の純利益を上げるようなことになっていたようです。


ただ、わが世の春は長くはなかったようで、平成4年ころには、

もう、そう思わしいようなことでもなかったようです。


平成12年ころになると、当期損失を出すように…


こうなると、黄信号ですよね。



で、当面は止むなしという気になったのか、粉飾決算をするようになったのです。



真吾オジサンは、昔、経理の仕事をされておられた方で、

多少砕けた方から、こういう話を聞いたことがあります。


「決算書というのは、3つ作るもんなんだ。

 一つは、銀行用。 もう一つは、税務署用。 もう一つが本物の決算書。」 ^^;



これを、坂入商事(株)も(株)ゆうしきも、やってしまった・・・



融資を受け続けるためには・・・ということだったようです。


この後、業績が回復できれば、

「実はあのとき・・・」で、笑い話くらいで済んだのかもしれませんが、

こうはならなかったのです。



ところで、この資料には、愛染蔵・たけうちショックのことには

言及をされてはおりません。

でも、そんなはずはないと思いますよ。

絶対にあったはずです。


クレジットに触れているのは、平成22年の割賦販売法改正についてしか

この資料には書いてありません。


ただ、この22年の法改正で、もともとクレジットでの売り上げが80%もあったのが、

なんとなんと、10%まで落ち込んだというのです。



もう止めも止めですよね・・・


さらに、今回の大震災までもが襲ってきたのです・・・

で、今年、平成23年3月の売上は、予測の3分の1にまで・・・




こんな状態だったので、勿論、債務超過になっていたのです。


これ以上債権者に迷惑をかけるわけには・・・ということになったのでしょうか、

今回の破産申請となったようなのです。


23年3月31日には、39億円以上の債務超過だったようです。



最近の呉服屋さんの倒産劇を、絵にかいたような倒産ですよね。


呉服屋さんは、この倒産を他人事のように思っては駄目ですよ。

こういう呉服屋さんの倒産の話には、もう慣れっこになっておられると思うのですが、

「だから、ウチは改善しよう!」ということになっておられますか?


「まあ、お気の毒なことで・・・」だけで、話を済ませているのではないですか?

「ああ、また・・・ あそこもねぇ・・・」だけで、話を済ませているのではないですか?


呉服屋さんに求められていることは、改善意欲と、行動力だと思いますよ。

「顧客満足」の視点で、改善をして頂きたいものです。


「顧客満足なんて、青臭いことを言っていたら、数字は取れない・・・」

になっているでしょう、はっきり言って・・・


そうではなくて、顧客満足の視点で、

具体的に今までにないプランの一つでも立てて、実行をされてみてはどうか?



まず、考えてみようよ・・・


ジリ貧の惰性では、もうダメなことは分かっておられるはずだと思うんですよ。


でも、手をこまねいている・・・

何年経っても、手をこまねいているだけで、結局、ほとんど何も行動できない・・・

こうなっているでしょう?  ^^;


真吾オジサンに言わせれば、今回の大震災で、

呉服屋さんの心も揺さぶって欲しかったように思います。


呉服屋さんも、今回の大震災のことを、それくらいに思うようにしようよ・・・

そのくらいに思われて大改善されないと・・・

今年一年、御社は持ちますか・・・?


今年は何とかなっても、5年持ちますか?

10年持ちますか?


改善される方が、まだしも生き残る可能性が残っているのではないですか?




真吾オジサンは、口ばかりが達者な呉服業界のベテランには

もう期待してはおりません。

この手は、将来の呉服業界を担うような人材ではありません。

はっきり言えば、もう邪魔な存在に過ぎないとさえ思っております。



ただ、若い方には大いに期待しております。

若い方は、この大震災を契機にして、呉服業界よ、さようなら・・・

となることなく、奮起して頂きたいと思います。


ぜひ、次世代の呉服業界を担う人材が育って欲しいものです。




 宝石メモ・ブログ 坂入商事(株)・(株)ゆうしきの倒産について。

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