忍者ブログ
〓 Admin 〓
リンク・フリーです。  今年から不定期更新です。
[248]  [247]  [246]  [245]  [244]  [243]  [242]  [241]  [240]  [239]  [238
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

リンク・フリーです。


さて、今回の記事も、坂入商事(株)・(株)ゆうしきの破産について書きます。


先日届いた信用調査会社の資料に、

この坂入商事(株)・(株)ゆうしきの破産原因のことが

書かれてありました。


これによりますと、もしかしたら坂入商事(株)は、

どうも内職商法・従業員商法のようなことをしていたのではないかと思うのです。


この資料には、予め登録していたスタッフさんが、

顧客を、催事(展示会)に連れてきて、その顧客が着物をご購入をされると、

このスタッフさんにその売上の10%を支払うようにしていたようなのです。


このスタッフになるために、何らかの商品の購入が条件になっていたら、

まあ、内職商法ですよね。


このあたりは、信用調査会社の資料では不明なのですが、

多分、実態上は、内職商法・従業員商法と

似たようなことになっていたのではないか?

と勘ぐったりもします。



ただ、その販売方法で、バブル期の全盛期には、

1億円以上の純利益を上げるようなことになっていたようです。


ただ、わが世の春は長くはなかったようで、平成4年ころには、

もう、そう思わしいようなことでもなかったようです。


平成12年ころになると、当期損失を出すように…


こうなると、黄信号ですよね。



で、当面は止むなしという気になったのか、粉飾決算をするようになったのです。



真吾オジサンは、昔、経理の仕事をされておられた方で、

多少砕けた方から、こういう話を聞いたことがあります。


「決算書というのは、3つ作るもんなんだ。

 一つは、銀行用。 もう一つは、税務署用。 もう一つが本物の決算書。」 ^^;



これを、坂入商事(株)も(株)ゆうしきも、やってしまった・・・



融資を受け続けるためには・・・ということだったようです。


この後、業績が回復できれば、

「実はあのとき・・・」で、笑い話くらいで済んだのかもしれませんが、

こうはならなかったのです。



ところで、この資料には、愛染蔵・たけうちショックのことには

言及をされてはおりません。

でも、そんなはずはないと思いますよ。

絶対にあったはずです。


クレジットに触れているのは、平成22年の割賦販売法改正についてしか

この資料には書いてありません。


ただ、この22年の法改正で、もともとクレジットでの売り上げが80%もあったのが、

なんとなんと、10%まで落ち込んだというのです。



もう止めも止めですよね・・・


さらに、今回の大震災までもが襲ってきたのです・・・

で、今年、平成23年3月の売上は、予測の3分の1にまで・・・




こんな状態だったので、勿論、債務超過になっていたのです。


これ以上債権者に迷惑をかけるわけには・・・ということになったのでしょうか、

今回の破産申請となったようなのです。


23年3月31日には、39億円以上の債務超過だったようです。



最近の呉服屋さんの倒産劇を、絵にかいたような倒産ですよね。


呉服屋さんは、この倒産を他人事のように思っては駄目ですよ。

こういう呉服屋さんの倒産の話には、もう慣れっこになっておられると思うのですが、

「だから、ウチは改善しよう!」ということになっておられますか?


「まあ、お気の毒なことで・・・」だけで、話を済ませているのではないですか?

「ああ、また・・・ あそこもねぇ・・・」だけで、話を済ませているのではないですか?


呉服屋さんに求められていることは、改善意欲と、行動力だと思いますよ。

「顧客満足」の視点で、改善をして頂きたいものです。


「顧客満足なんて、青臭いことを言っていたら、数字は取れない・・・」

になっているでしょう、はっきり言って・・・


そうではなくて、顧客満足の視点で、

具体的に今までにないプランの一つでも立てて、実行をされてみてはどうか?



まず、考えてみようよ・・・


ジリ貧の惰性では、もうダメなことは分かっておられるはずだと思うんですよ。


でも、手をこまねいている・・・

何年経っても、手をこまねいているだけで、結局、ほとんど何も行動できない・・・

こうなっているでしょう?  ^^;


真吾オジサンに言わせれば、今回の大震災で、

呉服屋さんの心も揺さぶって欲しかったように思います。


呉服屋さんも、今回の大震災のことを、それくらいに思うようにしようよ・・・

そのくらいに思われて大改善されないと・・・

今年一年、御社は持ちますか・・・?


今年は何とかなっても、5年持ちますか?

10年持ちますか?


改善される方が、まだしも生き残る可能性が残っているのではないですか?




真吾オジサンは、口ばかりが達者な呉服業界のベテランには

もう期待してはおりません。

この手は、将来の呉服業界を担うような人材ではありません。

はっきり言えば、もう邪魔な存在に過ぎないとさえ思っております。



ただ、若い方には大いに期待しております。

若い方は、この大震災を契機にして、呉服業界よ、さようなら・・・

となることなく、奮起して頂きたいと思います。


ぜひ、次世代の呉服業界を担う人材が育って欲しいものです。




 宝石メモ・ブログ 坂入商事(株)・(株)ゆうしきの倒産について。

 宝石メモ・ブログ 坂入商事(株)・(株)ゆうしきの破産についての雑感 その1

 宝石メモ・ブログ 従業員商法について。

 宝石メモ・ブログ カテゴリ【倒産関連】(タイトル名も分かります)


2011年過去記事・一覧表 2010年過去記事・一覧表 カテゴリ(タイトル名付き) 宝石メモ・HP

宝石メモ・ブログ  関連キーワード

あ行 か行 さ行 た行 な行
は行 ま行 や行 ら行 わ行

拍手[6回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
リンク
CIC
最新コメント
[02/04 ひよ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
真吾
性別:
男性
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
バーコード
Copyright(c) 宝石メモ ブログ All Rights Reserved.* Powered by NinjaBlog
* material by Pearl Box * Template by tsukika

忍者ブログ [PR]