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さて、今回の記事は、琵琶湖の養殖真珠について書きます。


琵琶湖は養殖真珠でも有名なことをご存知でしたか? ^^


最近では、多少、草臥れておられるかもしれませんが、

まあ、淡水パールで有名なところなんですよ。



ついでに書いておきますと、淡水養殖真珠が

産業としてスタートしたのは日本だったのだそうですよ。 ^^



日本では1910~1920年ごろにかけて、

カラスガイなどで淡水養殖真珠の研究が開始され、

そのうちにイケチョウガイでも真珠の養殖ができるようになったのだそうです。


1935年には琵琶湖での養殖が軌道にのって、

海外にも輸出されるほどになったものの、

大東亜戦争がはじまって、中断せざるを得なくなったのです。



戦後、勿論再開されたものの、

中国の淡水養殖真珠の輸入で苦戦をずっと強いられるように

なっているのだそうですよ。



ところで、GIA JAPAN の「宝石鑑別ハンドブック」に

この琵琶湖の淡水養殖真珠について触れてあるところがありました。



引用させて頂きますと、





【養殖真珠】


(略)


日本水域では、真珠層の堆積速度が遅い。

マザー オブ パール のビーズを挿入してから3年半後に

寄主する軟体動物から取り出された真珠養殖の直径は、

ビーズよりもおよそ1mm大きいだけである。

日本水域で産出された最も大きな養殖真珠は、

直径わずか10mm程度であるが、

ビルマ、オーストリア、およびその他の熱帯の真珠養殖場では、

真珠層の堆積速度が速いので、

直径15mm以上の真珠が産出されている。


琵琶湖は日本の本州にある大きな湖であるが、

ここには、淡水イガイのイケチョウ貝Hyriopsisschlegeliを利用した、

いくつかの真珠養殖場がある。

淡水で養殖法は海水とは異なり、

一つの軟体動物が多くの真珠をつくり、

また固体の核もない。

外套膜には多数の切りこみが入れられ、

それぞれに外套膜組織の小片が埋め込まれる。

真珠嚢が形成され、バロック真珠が成長する。

約3年後、軟体動物を水面まで運び、真珠を取りだす。


琵琶湖で生産される代表的な真珠は、白色で光沢が良く、

大きさは約6×3mmである。


軟体動物を湖に戻すと、同じ嚢に第2の真珠が成長する。

これが収穫されるのは、2~3年後であるが、

前よりさらにいびつである。


最近では、中国本土で川で養殖される淡水真珠が

非常に人気があるが、その多くが着色されている。

これをX線で調べると、琵琶湖のものとよく似た特性であることがわかる。


(略)





こう書いてあるところがありました。


ちなみに書いておきますと、このGIAはとても権威のあるところなんですよ。

まあ、業者さんなら

いくらなんでもこのくらいのことはご存じのことでしょうが。 ^^;



まあ、話のネタくらいに思われて、

今日の記事に書いたことを、どうぞご記憶のほど。 ^^




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