（株）華裳の倒産について。

一昨日、届いた某信用調査会社の資料に、先月、倒産（破産）した（株）華裳のことが書いてありました。


この（株）華裳さんは、元々は呉服の販売が本業でした。

大阪の船場センタービルで、御商売をされておられたのですが、

平成７年ころから、船場センタービルの人通りが少なくなり、

呉服離れもあって、不振が続いておられたようです。


そこで、宝石・貴金属の販売に傾斜されたようです。

これが、上手くいったようです。

そこで、卸も開始されました。


別に、中古宝石・貴金属購入の船場買取センターもオープンさせました。


これで、一時的に業績は回復をされたのです。

従業員も２０名近くになられたのだそうです。


ところが・・・


平成２０年のリーマンショックの悪影響で、採算が大きく悪化。

宝石・貴金属の販売が、不振を極めるようになったのです。

で、小売店を閉鎖されたり、移転をさせたりを繰り返されるようになられたそうです。

そうなれば、当然、資金繰りは苦しくなる一方です。


平成２１年度は、売上１２億に及んだのですが、

売上総利益の段階で大幅に赤字となるような状態にまでなられたそうです。


泣きっ面にハチで、この会社の代表者は、

平成２２年８月に、知り合いの会社の代表者から騙されたようです。


もう目も当てられませんね。


でも、このような話が、倒産劇には実に多いことを、この機会に知っておきましょうね。

外から騙されたり、内部のものの裏切りで、

会社は傾いたり、倒産したりもすることが非常に多いものなのです。


消費者の方々は、宝石の世界を、「わー、キレイ！」だけで見るのもいいと思います。

「上手を言うて、私に高い宝石を買わせようとしているんだ・・・」と勘ぐることも、

時には必要ですし、それもいいでしょう。


しかし、それだけではなく、経営という面から宝石の業界に関心を持たれるといいなとも思います。

そうされると、本当の宝石の業界・実態が、より見えるようになると思います。


真吾オジサンは、いろいろと宝石の本に目を通すのですが、

これらの本に欠けているなと思うのは、

経営という面からのアプローチがない・ほとんどないということです。


大体が、宝石の美しさや、その解説のことが書かれていたり、

逆に、以下に不当な利益を得ているかのように書かれているものが多いのです。


これでは、宝石の一面しか見ていないようにも思えます。

これでは浅い。


たまに経営のことが書いてあるようなことがあっても、

マルチまがい商法の会社が使うような、

「バイブル商法」まがいもののようだったりで・・・　　＾＾；


消費者のみならず、業者の方々にも、経営という面からも宝石を見て頂きたいものです。

販売員さんのなかには、当面の数字をあげることにしか関心のないかのような方も、散見致します。

若いうちはそれでもいいでしょうが、いつまでもそのようでは駄目だと思います。



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