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リンク・フリーです。


さて、今回の記事は、エル・ドラード(黄金郷)について書きます。


エル・ドラード(黄金郷)をご存知でしたか?

 ウィキペディア エル・ドラード




このエル・ドラードについても、

「黄金の世界史」(講談社学術文庫)に出ております。


今回も引用させて頂きましょうね。





エル・ドラードの征服



インカ帝国征服後、スペイン人たちは、

第二の黄金郷を求めて四方に散っていった。

エル・ドラードとは、もともとは「金箔の人」を意味する。

コロンビア、ボゴタ高原の首長が、

金箔をからだに塗り、グァタビータという湖に筏で漕ぎでて、

水中にとびこんで金を洗い落とし、

たくさんの金製品を奉納品として湖に投げ込んだ、

という現地民族の伝説があった。

そのため、エル・ドラードは黄金郷の代名詞となり、

多くのスペイン人を招き寄せたのである。

ある者は南のチリに、ある者は北のエクアドルに、

またある者は東アマゾン低地に、

困難な路をただって探検を続けた。

またそれらとは別に、南アメリカの大西洋岸から、

アンデス地方に迫った者たちもいた。


南アメリカの北端にサンタ・マルタという町が

スペイン人の手で建設されたのは、

ペルー征服の8年前の1524年であった。

その総督をつとめたフェルナンデス・デ・ルーゴは、

南のアンデス山中に黄金の豊かな土地があるとの噂を聞いて、

サラマンカ大学出身の36歳の青年ヒメネス・デ・ケサーダを隊長に、

数百人の部隊を編成させた。

(略)

実は現コロンビアは、スペイン人の侵入以前は、

インカ以上に黄金文化が栄えた土地であった。

そこには多くの首長制社会が成立し、

地方ごとに特色ある文化をつくっていた。

それらのうちで最も大規模だったのは、

ムイスカ族(別名チブチャ族)の社会であった。

ムイスカはインカのような発達した国家組織はもっていなかったが、

神聖首長シパのもとに、戦士、貴族、神官などが支配層をかたちづくり、

その下に工人や農民が仕える、

かなり複雑な成層社会が成立していた。

人口は約100万だったと推定される。

ケサーダらは1537年3月27日、

ムイスカの中心集落バカタ(のちのボゴタ)にはいったが、

シパは侵入者を恐れて逃亡していたので、

収穫はほとんどなかった。


スペイン人たちはボゴタ高原の征服に一年を費やした。

いちばんの収穫は、トゥンハの首長サケの宮殿の占領だった。

サケの居室や倉庫からスペイン人たちが奪った金は

13マン6500ペソ、約630キロであった。

それに大量のエメラルドも見つかった。

(略)


こうしてムイスカ族の土地に大量の黄金があることを知ったケサーダらは、

いよいよ最大の黄金の持ち主と目されるバカタのシパを

探し出そうとして努力し、

その隠れ家をつきとめて、一夜そこを襲撃したが、

発見されたのはシパの死体だけだった。

しかしケサーダはあきらめず、シパのあとをついで

神聖首長となったサヒパを捕えて、

宝のありかを追求した。


自分は何も知らないと言い続けるサヒパを後ろ手に縛り上げ、

足の裏を火で焼いて拷問したが、何も得られなかった。

サヒパは拷問中に死亡した。


スペイン人たちは、1537年の後半と翌年の前半を、

ボゴタ盆地およびその周辺の略奪に費やした。

そして1538年6月に第2回の宝の分配が行われた。

国王に収める5分の1税は、3マン8259ペソの純金のほかに、

9カラット(純金の含有量が、全重量の24分の1を1カラットという。

9カラットは24分の9ということ)の金7257ペソ、

トゥンバガと呼ばれる金と銅の合金が3690ペソであった。

残りの5分の4を289人が山分けした。

(略)

全部を合計すると、ムイスカからスペイン人が奪った金は

ほぼ1トン半に達した。

第2の黄金郷はやはり存在したのである。





惨たらしいお話ですよね。

黄金ではないのですが、ダイアモンドの「ブラッド・ダイアモンド」という映画のことを、

思い出させるような惨たらしさですよね。

それ以上に酷そうですよね・・・



こういうことを書くと、黄金がくすんで見えるようになるかもしれませんが、

でも、このブログをご覧の方々には、こういう面も知っておいて頂きたいですね。

日本だって、戦国時代には似たような面もあったはずですからね。




でも、黄金自体は嫌いにはならないで下さいね。 ^^

黄金には責任はないのですからね。


それに狂う人が今も昔も絶えないから、こういうことになっているということです。


こういうことは、黄金に狂った人に問題があるに過ぎないことですからね。



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