（株）東京キャンの倒産（自己破産）について。

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さて、今回の記事は、（株）東京キャンの倒産（自己破産）について書きます。


信用調査会社の発表されたところによりますと、

東京都渋谷区千駄ヶ谷の婦人カジュアルウェア製造・小売の

（株）東京キャンさんが、２０１１年９月２日付で、

事後を弁護士に委任をされ、

自己破産の準備に入られたようです。


負債は２億５千万円前後。



この（株）東京キャンさんは、もともとは別の会社だったのです。


この旧（株）東京キャンは昭和４８年に設立をされた会社だったのですが、

平成２０年に、この旧（株）東京キャンのアパレル事業継承の目的で

この新（株）東京キャンを設立をされたのです。


設立をされたのは、高松市の（株）イマージュホールディングスさんでした。

連結子会社にされたわけです。

東京の品川区に設立をされ、

その年の２月に現在のところに本社を移転されたのです。



中学生くらいから２０歳前後の女性をターゲットにされておられたようです。


「キャンツー」「デュプレシス」「ウツツ」等の自社ブランドを持っておられました。

昔の資料を拝見させて頂きますと、

ブランドにもよりますが、上代で５０００円～１万数千円くらいの製品が

多かったようですね。


その資料によりますと、「cantwo（キャンツー）」などは、

直営店２１店、インショップ９店とか書いてあります。



積極的な出店や、百貨店や量販店にも卸をされ、

元の旧（株）東京キャンのときで、

平成１０年９月期には、年商で４６億円を超えて、

かつ高額所得法人にも名を連ねておられるほどの会社でした。


しかし・・・



これまた諸行無常でございまして、１９年９月期には、

年商２４億８千万円くらいになっておられたようです。



こうなっておられたので、上記の（株）イマージュホールディングスさんの下で、

再スタートということになられたのです。

で、新規出店などで、２１年２月期では

年商は２７億円を大きく超えることになったのです。


しかし・・・


営業利益の段階で、何と８億２８００万円の赤字・・・

かつ、１１億６００万円もの大赤字となられたのです。



こうなったので、（株）イマージュホールディングさんとしても、

やむを得ない買ったのでしょうか、

（株）サントレーディング・ホールディングさんに

（株）東京キャンの株式を譲渡されたのです。


そして、不採算店舗の閉鎖・・・


こうなれば、資金繰りが苦しくなることは必然ですよね。


そんな中、先日の（株）レーベインターナショナルさんが倒産をされたのです。

この（株）レーベインターナショナルさんは、

（株）東京キャンさんの主要な仕入れ先だったのです・・・


勿論、今回の大震災の影響も・・・




今回も、昔の信用調査会社の発表されたものを見ております。


これによりますと、



業績　　　　　　　　　　売上　　　　　　　　　　当期利益

１３年９月期　　　　３，５１７，４２８　　　　　　６９，６８４

１４年９月期　　　　３，１３０，５２０　　　　　　９８，１８７

１５年９月期　　　　３，１８１，００４　　　　　　９８，８９１

１６年９月期　　　　２，７５８，１１１　　　　　　　　　２７３


単位は千円です。



もう、１６年９月期のころから、相当に苦戦されていたのでは・・・

多分、「２７３」は黒字にしたということでしょうからね・・・



このアパレル業界って、本当に変化の激しい世界ですよね。

生き残っていくことが本当に難しい業界のように思いますね。


華やかに見える面、そう見せないといけない面が、

この業界にはあるとは思うのですが、

それらに幻惑されないで、現実を見るとね・・・



そこで働いておられる方々に対して、労いの気持ちを持ちたいものですよね。




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