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さて、ある呉服卸の倒産で見えた現在の呉服業界の
本当の姿について書きます。
先日届きました信用調査会社の資料に、
東京都中央区日本橋富沢町の(株)松田商事さんの
破産の件について書いてありました。
負債は2億7302万円。
今回も一昔前の信用調査会社の発表された数字も
ご覧頂いた方が、いいでしょうね。
業績 売上 当期利益
13/3 437,905 △17,959
14/3 442、398 29,367
15/3 382,229 13,509
16/3 421,600 5,390
17/3 407,998 3,388
業種 呉服卸
取扱品 京呉服90% 関東呉服10%
商標 松彩苑
設立 昭和24年12月28日
資本金 1000万円
従業員 16人
などとも書かれております。
この発表をされておられる数字を額面通りに受け取れば、
まあ、どこの都道府県にもありそうなくらいの
呉服卸さんですよね。
今回届きました資料には、大体、こう書いてありました。
(略)
呉服業界は、昭和50年代後半より下火となり、
債務者についても、平成6年に資金繰りが悪化し、
~(社長の名前)が自己の役員退職金 1300万円を投入し、
その場をしのいだ。
その後平成10年以後更なる呉服業界の低迷のなか、
債務者も同様、不振が重なり、
平成14年3月自社直営店(横浜市青葉区)を
9800万円で売却し、経営合理化を目指した。
また、経費削減はもとより、人員削減
(平成10年30人、平成23年11人)
を実施し、更に従業員の協力のもと、
平成10年以後3,4年毎に人件費の削減を行った。
その間、直販部の拡大、新規の開発と上向き傾向もあったが、
世の中の呉服離れ、業界の高齢化が進み、
さらに平成15年以後、取引先の10社程が倒産し、
合計約1000万円の債権が回収できなくなった。
一層の拍車をかけたのが平成18年に
京都の呉服販売チェーン「たけうち」の破産であり、
マスコミにより広く報道された結果、
呉服業界への消費者の不信を招き、
またローン会社の呉服業界からの撤退のあおりで、
ローン主体の取引先の廃業等、売上減の拡大となった。
かかる状況下、~(社長名)は私財を下記のとおり投入した。
平成19年1月 報酬6割カット 年収700万円から240万円へ
平成21年4月 生命保険解 約1000万円
平成22年1月 報酬カット 年収180万円から0円へ
平成22年3月 ゴルフ会員権の販売 160万円
しかし、呉服業界不振は続き、
平成23年3月の震災の影響が大きく、
今後ますます減収が続くことが予想され、
これ以上事業継続が困難であることから、
本申立に及ぶこととした。
こう書いてありました。
マスコミ等の報道などでは、-特に三面記事などでは-
呉服の業者さんは、悪徳業者で、暴利を貪っていて、
高齢者という社会的弱者を食い物している連中のように
書かれていることが多いように感じるのですが、
嘘をついちゃ駄目だよ・・・
本当の一番の弱者は、
多くの負債を抱えている呉服屋のオヤジさん・おふくろさんこそが、
本当の社会的弱者なんですよ。
従業員なら、転職を考えたっていいのです。
「もう、呉服業界には未来はないから・・・」
ということでね。
しかし、金融機関から借り入れをしている呉服屋さんの
オヤジさんや、おふくろさんはそこから逃げるわけにはいかないのです。
ここをもっとマスコミも世間の方も知らないとね・・・
でも、最近の風潮では、こういう倒産でも
勧善懲悪的に「悪徳呉服業者についに鉄槌が下された!!」
のように取られかねませんよね・・・
これでいいのか?と思いますよ。
いつも消費者が社会的弱者のように描かれて、
いつも業者は暴利を貪っているような存在のように
描いている人の責任は重いと言わざるを得ないと思います。
こういう最近の呉服業界の倒産を見るたびに、
迷惑消費者に対する法整備を急いで頂きたいと思いますね。
消費者運動をされておられる先生方は、
迷惑消費者の存在を見てみない振りをしているために
それが、こういう倒産の原因の一つにもなっていることにも
目を向けないとね・・・
いくら立派なことを言っても、
こうした現実には目を向けようとしないのは、
姑息だと言わざるを得ないと、真吾オジサンは思いますよ。
過量販売問題を表面化させたのは、
消費者問題の先生方やマスコミの功績だと言ってもいいと
真吾オジサンは思っているのですが、
ただ、迷惑消費者の方には目を向けなかったのは
これはどうだったか・・・
今からでも向き合うべきです。
こうした倒産で首をくくる人が出てくることを、
放置していてはならないと思います。
迷惑消費者に対する配慮のない消費者運動の提言などは、
こうした業界の社会的弱者を見殺しにするような提言に
過ぎないことだと言わざるを得ないように思います。
場合によっては、人殺しにもなりかねない提言に過ぎないものなのです。
消費者運動をされておられる方々は、
ぜひ、ここにも思いを致しましょうね。
結果的にこういうことになっている現実にも目を向けないとね。
消費者運動は迷惑消費者の存在を見て見ぬ振りをしてはなりません
宝石メモ・ブログ カテゴリ【呉服関連】(タイトル名も分かります)
宝石メモ・ブログ カテゴリ【倒産関連】(タイトル名も分かります)
さて、ある呉服卸の倒産で見えた現在の呉服業界の
本当の姿について書きます。
先日届きました信用調査会社の資料に、
東京都中央区日本橋富沢町の(株)松田商事さんの
破産の件について書いてありました。
負債は2億7302万円。
今回も一昔前の信用調査会社の発表された数字も
ご覧頂いた方が、いいでしょうね。
業績 売上 当期利益
13/3 437,905 △17,959
14/3 442、398 29,367
15/3 382,229 13,509
16/3 421,600 5,390
17/3 407,998 3,388
業種 呉服卸
取扱品 京呉服90% 関東呉服10%
商標 松彩苑
設立 昭和24年12月28日
資本金 1000万円
従業員 16人
などとも書かれております。
この発表をされておられる数字を額面通りに受け取れば、
まあ、どこの都道府県にもありそうなくらいの
呉服卸さんですよね。
今回届きました資料には、大体、こう書いてありました。
(略)
呉服業界は、昭和50年代後半より下火となり、
債務者についても、平成6年に資金繰りが悪化し、
~(社長の名前)が自己の役員退職金 1300万円を投入し、
その場をしのいだ。
その後平成10年以後更なる呉服業界の低迷のなか、
債務者も同様、不振が重なり、
平成14年3月自社直営店(横浜市青葉区)を
9800万円で売却し、経営合理化を目指した。
また、経費削減はもとより、人員削減
(平成10年30人、平成23年11人)
を実施し、更に従業員の協力のもと、
平成10年以後3,4年毎に人件費の削減を行った。
その間、直販部の拡大、新規の開発と上向き傾向もあったが、
世の中の呉服離れ、業界の高齢化が進み、
さらに平成15年以後、取引先の10社程が倒産し、
合計約1000万円の債権が回収できなくなった。
一層の拍車をかけたのが平成18年に
京都の呉服販売チェーン「たけうち」の破産であり、
マスコミにより広く報道された結果、
呉服業界への消費者の不信を招き、
またローン会社の呉服業界からの撤退のあおりで、
ローン主体の取引先の廃業等、売上減の拡大となった。
かかる状況下、~(社長名)は私財を下記のとおり投入した。
平成19年1月 報酬6割カット 年収700万円から240万円へ
平成21年4月 生命保険解 約1000万円
平成22年1月 報酬カット 年収180万円から0円へ
平成22年3月 ゴルフ会員権の販売 160万円
しかし、呉服業界不振は続き、
平成23年3月の震災の影響が大きく、
今後ますます減収が続くことが予想され、
これ以上事業継続が困難であることから、
本申立に及ぶこととした。
こう書いてありました。
マスコミ等の報道などでは、-特に三面記事などでは-
呉服の業者さんは、悪徳業者で、暴利を貪っていて、
高齢者という社会的弱者を食い物している連中のように
書かれていることが多いように感じるのですが、
嘘をついちゃ駄目だよ・・・
本当の一番の弱者は、
多くの負債を抱えている呉服屋のオヤジさん・おふくろさんこそが、
本当の社会的弱者なんですよ。
従業員なら、転職を考えたっていいのです。
「もう、呉服業界には未来はないから・・・」
ということでね。
しかし、金融機関から借り入れをしている呉服屋さんの
オヤジさんや、おふくろさんはそこから逃げるわけにはいかないのです。
ここをもっとマスコミも世間の方も知らないとね・・・
でも、最近の風潮では、こういう倒産でも
勧善懲悪的に「悪徳呉服業者についに鉄槌が下された!!」
のように取られかねませんよね・・・
これでいいのか?と思いますよ。
いつも消費者が社会的弱者のように描かれて、
いつも業者は暴利を貪っているような存在のように
描いている人の責任は重いと言わざるを得ないと思います。
こういう最近の呉服業界の倒産を見るたびに、
迷惑消費者に対する法整備を急いで頂きたいと思いますね。
消費者運動をされておられる先生方は、
迷惑消費者の存在を見てみない振りをしているために
それが、こういう倒産の原因の一つにもなっていることにも
目を向けないとね・・・
いくら立派なことを言っても、
こうした現実には目を向けようとしないのは、
姑息だと言わざるを得ないと、真吾オジサンは思いますよ。
過量販売問題を表面化させたのは、
消費者問題の先生方やマスコミの功績だと言ってもいいと
真吾オジサンは思っているのですが、
ただ、迷惑消費者の方には目を向けなかったのは
これはどうだったか・・・
今からでも向き合うべきです。
こうした倒産で首をくくる人が出てくることを、
放置していてはならないと思います。
迷惑消費者に対する配慮のない消費者運動の提言などは、
こうした業界の社会的弱者を見殺しにするような提言に
過ぎないことだと言わざるを得ないように思います。
場合によっては、人殺しにもなりかねない提言に過ぎないものなのです。
消費者運動をされておられる方々は、
ぜひ、ここにも思いを致しましょうね。
結果的にこういうことになっている現実にも目を向けないとね。
消費者運動は迷惑消費者の存在を見て見ぬ振りをしてはなりません
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