（株）エス・オーインクの倒産（破産）と社長逮捕の件について。

リンク・フリーです。


さて、今回の記事は、

（株）エス・オーインクの倒産と社長逮捕の件について書きます。


信用調査会社の発表されたところによりますと、

東京都渋谷区桜丘町２２－１４　の（株）エス・オーインクが

２０１１年９月２９日で事業を停止し、自己破産の準備に入ったようです。


負債は５億円程度。



産経ニュースにこのようなことが書かれてありました。

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東日本大震災で被害を受けた中小企業が

融資を受けるための「東日本大震災復興緊急保証」制度を悪用し、

虚偽の決算書を提出して融資を引き出すよう経営者に指南したとして、

東京地検特捜部は１５日、

詐欺の疑いで、経営コンサルタント会社「財務営業パートナーズ」役員、

Ａ容疑者（３８）＝東京都渋谷区＝ら３人を逮捕した。


他に逮捕されたのは、衣料品会社「エス・オーインク」役員、

朝倉亨容疑者（４７）＝同＝と、

輸入品販売会社「・・・」役員、Ｂ容疑者（６３）＝世田谷区。


調べによると、Ａ容疑者は朝倉容疑者と共謀し、

緊急保証制度を悪用。

エス・オーインクの経常損失が１億２００万円であることを知りながら、

５月に経常利益が２３００万円とする虚偽の決算報告書を

２つの金融機関に提出し、

それぞれの銀行から計約１億円をだまし取った疑いが持たれている。



震災を受けて、経済産業省は５月、

中小企業が１つの金融機関から無担保で

最大８０００万円の融資を受けるための制度を設置していた。


また佐藤容疑者はＢ容疑者と共謀し、

経済産業省の「景気対応緊急保証制度」も悪用。

２２年５月、企業業績を偽った決算書類などを作成し、

金融機関から約３０００万円の融資を引き出した疑いもある。

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こういうことだそうです。



まだ容疑の段階ですから、あれこれと言ってはならないとは思いますが、

この通りのことだったら、この悪用で引きだしたお金の使い道も

注目される点ですね。



この粉飾決算なのですが、

以前、何かの本で中小零細企業の決算書は、

－それが意図的ではないとしても－

ほとんど正確な数字にはなってはいないものなのだ、

と書いてある本を読んだ記憶があります。


意図的ではないというのは、簿記等の無知で、

結果的にということです。



ただ、今回のこの件は、入れ知恵をされてという面があったので・・・

報道されていることを額面通りにとりますとね。


でも、まあ意図的な訳です。



ただね、会社存続のための一心で・・・

というのなら、－勿論良くないことなのですが－

真吾オジサンは多少は同情をしたくなる面もあるのです。


この（株）エス・オーインクは、

メンズカジュアル衣料の製造販売の業者だったので、

まあ、業況は良いとは思えませんからね。


百貨店やセレクトショップ向けのＯＥＭ供給をしていたそうです。

多分、そこでは苦戦をしていたのだろうと思いますからね。




でもこれが下らないことのため、私的流用のためだったというのなら、

情け容赦なく、扱って貰いたいものですね。



真吾オジサンに言わせれば、この違いは非常に大きいと思いますからね。



何としても会社・従業員の雇用を守り通そうとして、

未来の業績回復を信じて、

黒でも白ということをしたのと、

遊び金欲しさに、ぼんくらなことをしたのとでは、

結果的には同じようなことでも、

えらい違いだと、真吾オジサンは思いますのでね。



今回も一昔前の信用調査会社が公表されたものも書きましょうね。

このころは、西新宿に本社があったようです。

---

本社　東京都新宿区西新宿４丁目３１の３

支店　秋田県平鹿郡増田町増田字上町１５７の８

直営店　渋谷区恵比寿西２丁目１０の８

　　　　　　渋谷区神宮前５丁目１０の１

業種　　カジュアルウェア企画製造・販売

取扱品　紳士カジュアルウェア５５％

　　　　　　婦人カジュアルウェア１０％

　　　　　　製造小売３５％

商標　　　RICO

設立　　　平成１１年２月１５日

資本金　　２，５００万円

従業員　　３２人（男１６人）内パート８人



業績　　　　　　　　　　　売上　　　　　　　　　当期利益

１２／１０　　　　　　　１５２，０８４　　　　　　　１，４７３

１３／１０　　　　　　　２５５，３２４　　　　　　　　　９８６

１４／１０　　　　　　　４４１，０２４　　　　　　　　　８１５

１５／１０　　　　　　　３３６，１８０　　　　　　　　　　　－

１６／１０　　　　　　　５０１，２９３　　　　　　※　２９，４３６



沿革　平成１１年２月現所にて（有）エス・オーインダストリー設立。

１４年２月に現社名に変更。

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だいたいこのようなことが書かれてありました。



当初からそう楽な資金繰りではなかったのかもしれませんね。

この数字を拝見する限りではね。


ちなみに、２２年１０月期には年商９億３７００万円だったそうです。



このようなことを書いたついでに書いておきますが、

会社って、大きくなればなるほど、資金繰りが大変なもんだと思いますよ。


「会社が大きくなったら、今よりも金の工面が楽になるはずだ・・・」

と思われる方も多いとは思うのですが、

確かにそういう面はあるとも思うのですが、

何と言いましょうか・・・

お金に対する苦労は多分増えるように思いますよ。


そんなものではないかと思います。



ですから、会社に競争力をつけるべく、会社を大きくしたいという思いも、

ほどほどでご満足をされることも大切なことだと思いますよ。


規模では、本当に上には上がいくらでもいるものですからね。



今後も、このような保証を悪用する人・企業が出てくるでしょうね。

虫の息になっているところ、本当に多いですからね。


こうした事件が繰り返されないよう祈りたいものですね。


また、本当に意味での景気回復も祈りたいですね。

この倒産劇でも、消費低迷の影も見えるように思いますからね。




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