肩叩きの功罪について。

リンク・フリーです。



さて、今回の記事は、肩叩きの功罪について書きます。


「肩叩き」とは、要は首切り・リストラですね。

最近では、珍しくも何ともないことですよね。


以前の記事でも紹介をさせて頂きましたが、

東京商工リサーチさんが監修をされた

「図解　倒産しそうな会社が見る見るわかる」という本があります。


この本も勉強になりますよ。　＾＾

お尻の青い諸君にはぜひご覧いただきたい本の一冊ですよ。


この本にこの肩叩きについて書いてあるところがあるのです。

今回はそれを引用させて頂きましょうね。

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２１　社員の希望退職を募っている


希望退職者の募集は人材流出による経営悪化を招くことが少なくない。



●　「肩叩き」の予期せぬ逆効果


社内の雰囲気を著しく悪くするのは「肩叩き」である。

リストラという名の首切りだ。

社員の希望退職者の募集が行われ、新規採用が中止される。

経営内容がかなり悪化している状態だ。

「肩叩き」は、会社が生き残るためのやむにやまれぬ行動ではあるが、

往々にして、企業の活力をそぐ原因にもなるのだ。



●　事例・希望退職に応じた有能社員


ある中堅メーカーで社員の希望退職を募った。

不採算部門から撤退して組織をスリム化するのが狙いであった。

余剰人員を整理するために、

退職金の割増金をつけて希望退職者を募った。


ところが、会社側を慌てさせる事態が起きた。

希望退職者は会社が予定していた人員をはるかに上回った。

しかも、将来を期待されていた開発技術者がいっせいに

希望退職に応募したのだ。

この会社が希望退職者を募っていると聞いたライバル会社が

技術者のスカウトに動いたのだ。

好条件を呈示し、「うちの会社に来ないか」と誘った。

ギクシャクした人間関係に疲れた技術者たちは、

この勧誘に乗って希望退職に応じた。


これには会社側はアワをくった。

一転して、会社に残るように説得したが、

残留したのは数名。

あとの技術者はライバル会社に移っていった。



リストラが裏目に出たこの会社は、

ライバル会社に大きく水を空けられてしまった。


希望退職者の募集は、過剰人員を整理して

組織をスリム化する効果はある。

これで息を吹き返した企業は少なくない。

しかし、その半面、人材の流出を招く。

腕に覚えのある社員は、どこでもやっていける自信があるから、

見切りが早い。

ライバル会社から誘いもかかる。

しかし、能力に自信のない社員は、

よそでは使いものにならないから会社にしがみつく。


結果、有能な社員が去り、無能な社員が残ることになる。

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こう書いてあります。


その通りですよね。



信用調査会社の資料に、よくリストラのしたことも出ているのですが、

他人事ならが心配になりますね。


というのも、倒産した会社の記事には、

「リストラをしたものの・・・」ということが

これまたよく書かれているのです。



リストラはやむを得ないことも多いのです。

しかし、本当にうまくそれをしないとね・・・




真吾オジサンなどは、創業することよりも

このリストラを成功させることの方が、

本当は難しいのではないかと思いますよ。


中古車をあれこれと修繕させながら、

次々と新車が出てくる世間の中で生き残っていくようなものといえば、

そうとも言えそうですからね。



このあたりのこともあって、真吾オジサンは安直に

会社を大きくさせないほうが、本当はいいのだと思っております。



経営をされておられる方は、大体、競争力をつけたいがために、

「いつか、私・俺はこの会社を大きくするんだ！！！」

という気持ちになっているものです。


創業してから間もない会社では特にそうであろうと思います。


でも、慎重さも必要だと思いますよ。



こうした多少鼻息の荒い会社は、頼もしくもあるのですが、

たまには、こういう信用調査会社の資料にも目を通されるといいと思います。


こうされることで、常に最悪の事態も想定した経営が、

－手厚い経営が－　できるようになると思いますよ。





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