倒産した（株）ココ山岡の粉飾決算について。

リンク・フリーです。



さて、今回の記事は、（株）ココ山岡の粉飾決算について書きます。


今は昔になってしまったこの（株）ココ山岡の事件。

平成９年１月１０日に倒産しました。


今回の記事はその一部を振り返ってみようと思います。



　ウィキペディア　ココ山岡



まあ、碌なもんじゃないと思うのですが、

この（株）ココ山岡の山のようにある問題点の一つに、

粉飾決算があったのです。



（社）金融財政事情研究会さんが、

「コツさえわかればすぐ使える　粉飾決算の見分け方」（都井清史著）

という本を発行されておられます。


この本の中で、この（株）ココ山岡の粉飾決算について

触れてあるのです。

※　この本は勉強になる本でしたので、おススメですよ。　＾＾



１回ではとても書ききれないので、

今回は、一部だけを紹介させて頂きましょうね。　＾＾



まずは簡単にこの（株）ココ山岡の数字等をご覧いただきましょうね。　＾＾

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（株）ココ山岡宝飾店　　（社長　本間夏樹）



本社　　　横浜市中央区

業歴　　　３０年

資本金　　９９百万円　（非上場）

業種　　　宝飾品販売

従業員数　１，１５５人

---

　

　　　　　　　　　　売上　　　　　　　　　　　　　利益　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　
　Ｘ／３　　　　３３，４７０百万円　　　　　　１，０３４

　ＸⅠ／３　　　３２，２５５百万円　　　　　　　９２５

　ＸⅡ／３　　　２７，５１９百万円　　　　　　　５９８

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倒産前２期財務特性


　不健全資産　　　　　　　　　　　　　　　実質正味運転資本


　ＸⅠ／３　　　　　５０２百万円　　　　　　▲１２，６９５百万円

　ＸⅡ／３　　　　　３９１百万円　　　　　　▲　９，７０５百万円

---

倒産年月日　　平成ＸⅢ年１月１０日　　　自己破産


負債総額　　　　関係会社３社合計　　　５１，２００百万円

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主倒産要因


①　商品買 戻予約等営業政策の失敗

②　消費低迷による業績不振

③　借入金過大化

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とこう書いてあります。



これ、数字だけみると、一見、何でもないようにも見えますよね。

このくらいの数字なんてその辺に転がっていることですからね。



では、何がおかしかったのか？


「商品買戻予約等営業政策の失敗」のところにご注目のほど。


これは５年たてばいつでも買い戻しますよ、

という条件で販売をしていたのです。



これは、不動産業ではよくあることなのですが、

宝石業界では（株）ココ山岡が初めてだったそうです。


しかし、会計上、買戻条件付売上の位置付けで、

これは売り上げとはならないのです。　＾＾；


で、（株）ココ山岡のP／Lは根本的におかしいのです。　＾＾；


買戻条件付売上は、「借入」なのです。

これは借金であり、担保として商品を動かしているに過ぎないのです。　＾＾；



このようなことは、水産業でもあるそうです。

魚が担保になっている訳で、

短期的な資金の融通に利用されているのだそうです。


しかし、この買戻条件が裏取引になっていることが多いのだそうです。

で、表面化しにくいと・・・




勉強になりましたか？　＾＾



そのうち、またこの（株）ココ山岡の粉飾決算についてを

書く予定ですので、どうぞ、お楽しみに。　＾＾




 宝石メモ・ブログ　倒産した（株）ココ山岡の粉飾決算について。　その２


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